覚えていますか? その1ーモトコンポ

遥か昔にも、つい最近のことにも思えるこの光景、いつのことだったか覚えていますか?
覚えている方は記憶をたどり、古い順に並べてみてください。

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Ⓐポケベルのサービス開始


正式には「ポケットベル」、サービス開始は意外にも古く1968年(昭和43年)7月
長らくビジネスツールであったポケベルが、女子高生のコミュニケーションツールとなるのは、90年代になってから。
いわゆる「ベル友」ブームが巻き起こり、1996年にそのピークを迎える
このコミュニケーション文化は、携帯電話の「メル友」へとバトンタッチされ、

(Tu-KaとJ-PHONE、1998年製)
現在の「スマホ」のSNSへと受け継がれていきます。
もはや、「手紙」を送って返事が届くまでの“わくわく・ドキドキ感”は過去のもの。

NTTドコモは、2007年3月にポケベルのサービスを終了しました。
ポケベル「3470」(数字メッセージで“さよなら”)

Ⓑヘルメット着用義務化


原付バイクに限って言えば、1986年(昭和61年)のこと。
現在ではほぼ定着しているヘルメット着用、でも当時の若者は、
「髪の毛がペチャンコになる」とか
「頭がハゲる!」
と言って、ほとんどがノーヘル。

二輪メーカーは、義務化前からヘルメット着用を奨励していたので、主婦層においてはすでに着用率は高かったように思います。
みんなイラストにあるような、メーカー純正「ママヘル」を着用。
「死んでもママヘルだけは被りたくない」若者は、

ヘルメットを被ったふりをする
普段は、帽子のようなハーフ形のヘルメットを後頭部に装着、取り締まりの時だけ被る。安全面では、ヘルメット着用の意味はほとんどなし。

もう一方は、フルフェース形と呼ばれる大型バイク用ヘルメットを着用
自分はこっち、理由はカッコいいから(賛否両論であったが・・・)
安全面では申し分ないのですが、夏はハンパなく暑い。大型バイクほどスピードが出ないせいか?
乗っていたホンダ「スカイ」は“メットイン”ではないので、置き場所にも困る。
しかし、当時1万5千円も出して買った「アライ」のフルフェース(「スカイ」は、中古で3万円)、後悔しつつも2台目ヤマハ「トライ」に至るまで、フルフェースを貫きました。

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Ⓒモトコンポ発売


ホンダの「モトコンポ」、発売は1981年(昭和56年)10月

同社の4輪「シティ」のトランクに収まる2輪として同時に開発されたもの。
ハンドルとシートが本体部に格納されコンパクトになります。車両重量は45Kg(「スカイ」よりは重い)
当時の製品ニュースでは、4輪のシティと2輪のモトコンポの組み合わせは、単なる4+2=6輪ライフではなく、シティにモトコンポを搭載することにより、4×2の掛け算的な新たな使い道を生み出す、とあった。
現在でも、キャンピングカーの背面キャリアにバイクや自転車を搭載している様子を目にしますが、コンセプトは同じと言えるでしょう。
昭和男子からすると、ゴッドフェニックスから分離するGメカのようなもので(ガッチャマンの話)、それだけでワクワクもの。
ボディーカラーは、イラストのカリビアンレッド以外にデイジーイエローとシェットランドホワイトの3色でした。
アニメ「逮捕しちゃうぞ」では、白バイ仕様も登場!

4輪シティは、ターボⅡブルドックやカブリオレが登場し話題となりますが、1986年にフルモデルチェンジ。
2輪のモトコンポは、前年の1985年(昭和60年)に生産を終了しています。

Ⓓポカリスエット発売


大塚製薬が、1980年(昭和55年)にスポーツドリンクとして販売開始。
初めて飲んだ時の印象は「なんじゃこりゃ!」
水で薄めたカルピスに塩を混ぜたような中途半端な味。
ところが、また飲みたくなる不思議な飲み物。現在でも、スポーツドリンクと言えばポカリ。
アイソトニック飲料とも呼ばれ、ヒトの体液に近い浸透圧で体に吸収されやすく、熱中症対策や病人用としても飲まれています。

夏場の林業は、高温多湿な環境+体温を逃がしにくい保護具の着用+激しい運動量、により脱水症状や熱中症のリスクが高い職場です。
なので最低でも1L、多い人で4Lの水分補給が必要。たいていは、ポカリのようなスポーツドリンクを水で薄めたもので水分を補います。

ペンキ屋時代には、「ポカリスエットの青色でラインを入れてくれ」と工場新築工事で依頼がありました。
「近似色でいいですか?」
「いや、ポカリスエットの青でなければダメだ!」
日本ペイントに事情を説明し塗料を発注、届いた一斗缶のラベルには「ポカリスエットブルー」と印刷されていました。
確かに、ポカリと言えば“あのブルー”、あのブルーを見れば“ポカリ”ですよね。
ただ、塗料を見たときに、「思ったより濃いブルーだな」と感じたことを記憶しています。
イラストでは、発売当初の245g缶を再現しています。
ポカリスエットの歴史についてはこちらで、ポカリスエット公式サイトの⇒ポカリスエットの歴史

Ⓔランチパック発売


山崎製パンが、1984年(昭和59年)1月に発売。
種類豊富なランチパックも発売当時は、ピーナッツ・青りんご・小倉・ヨーグルトの4品からスタート。
イラストでは、現在も人気No.1のピーナッツを再現しています。
個人的には、スイーツ系より総菜系ランチパックの方が好きですが(製造数は惣菜系の方が多いらしい)
詳しいことはこちらで⇒ランチパックスペシャルサイト

Ⓕルーズソックスの流行


90年代を象徴するアイテム、ルーズソックス。
1996年ごろルーズソックス・ポケベル・プリクラ手帳は、女子高生の三種の神器と呼ばれた(ウイキペディアより)そうです。
今回のイラストは、この頃を想定して描いています。
となるとモデルの女子高生は、“ポスト団塊ジュニア世代”ということになりますね。

2000年代に入って主流が紺ハイ(紺色ハイソックス)に変わっても、ルーズソックスが消滅することはありませんでした。
ギャル系ファッション誌「eeg」の2014年5月号(7月号で休刊)では、モデルさんがちょっと控えめになったルーズソックスを着用しています。
現在でも、ルーズソックスの販売は行われているようです。

なっちゃんに「滑り止めソックス」をはかせると、すぐに“ルーズソックス状態”になります。そのままの状態をキープしてくれたら良いのですが、やがておそ松くんの“イヤミ状態”になりなります。
そうなると本人(犬)も気持ち悪いようで、トカゲのような変な歩き方をします。
そのソックスは今、

思い出の品のひとつです。

答え合わせ


古い順にならべると、

ポケベル(1968年)
ポカリスエット(1980年)
モトコンポ(1981年)
ランチパック(1984年)
ヘルメット義務化(1986年)
ルーズソックス(1990年代)

でした。

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投稿者: natsukopapa2017

動物と昭和と軽キャン好きのイラストレーターです。 林業(フォレストマネージャー)をしていたためその関係のお仕事が中心です。