EXPO’70大阪万博Vol.20ー東芝IHI館

見た目の奇抜さでは「太陽の塔」にも負けない「東芝IHI館」
当時「コウモリ」「怪鳥」「ゴジラ」などなどのニックネームで呼ばれたそうです。
いずれも明るい未来と言うよりは・・・、ダークなイメージ!
でも、東芝IHI館のテーマは「希望-光と人間たち」
不気味なパビリオンに光り輝くテーマ、ではホステス(コンパニオン)さんたちは、どっちのイメージ???

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パビリオンと同色のホステスさん


左手の赤マントを羽織ると・・・、一気にダークなキャラに変身!

なんてことはありません!(^^)!

合服も夏服もパビリオンと同じ黒/赤ですが、ダークなイメージは全くなし!
今でもEXPO70を代表する人気のユニホームです。

不気味さの原因は「スペース・フレーム」(立体格子)


設計者は黒川紀章氏と聞いて納得。
黒い「スペース・フレーム」の内側には、宇宙船の本体「グローバルビジョン」と、観客を収容するための「昇降回転座席」が収まっています。
構造や設計者の意図を知ると、建物の見方もずいぶん変わってくるものです。
不気味に感じた東芝IHI館も「宇宙船」として見るとカッコいい!

「希望-光と人間たち」


直径26m(定員500名)の昇降回転座席は上昇を始め上部のグローバルビジョンとドッキング。
その後上映される360°、9面マルチ映画を鑑賞するため、座席は回転し始めます。
上映される映画は、

テーマは「希望-光と人間たち」
「希望」は未来を見つめる人間の目。
「光」は人間の持つ技術と精神のかがやき。
テーマに沿った人間ドラマを表現した映画(18分)だったそう。

大がかりな油圧装置


昇降回転座席の総重量は300トン!
これを持ち上げる仕組みは「油圧」そのパワーは、140㎏/㎠。
重機などのパワフル系機械と同じ油圧で作動しています。
ここで以前登場したIHIさんの重機と言えば・・・、

林業で使用されるF801フォワーダー(国産初の欧州型フォワーダー)
訂正:F801は及川自動車さんの「リョウシン号」をベースに開発されたため、国産初はリョウシン号でした⇒高性能林業機械ー及川自動車・リョウシン号

詳しくは⇒高性能林業機械 IHI・F801フォワーダ その1その2

見た目はちょっと変わった形のトラックですが、中身は全くの別物です。
走行からクレーン(グラップル)動作まですべてを油圧で行います。
ディーゼルエンジンで油圧ポンプを回し、油圧モーターで走行します。
IHIさんのフォワーダーが画期的だったのは、日本の林業専用に一から設計されたこと。
なので、従来型より搬出作業の低コスト化や、作業性・安全性の向上が図られています。

フォワーダーを含め高性能林業機械が導入された初期(2000年前後)は、建設機械をそのままベースマシンにしていたため扱いが難しかったです。
原因は「油圧が足りてない」から。
追加された林業用アタッチメントに油圧が集中すると、悪路で走行不能に(>_<)
操作の上手い人は油圧を分散させ難なくクリア、下手くそな自分は(>_<)
下手くそと言えば、油圧ホースを破ってしまい(油圧ゼロ)即アウト(>_<)
現在では、林業専用の改良型ベースマシンが登場してますのでご安心を!(^^)!

いつものごとく話は脱線しましたが、最後にスタンプをゲット!

宇宙船のあった場所は今・・・、


次回は「第3回 大阪・関西万博 開催支援EXPO」(インテックス大阪)に行ってから考えたいと思っています。
万博通の方々とお会いできそうなので、いろいろ教えていただけるかも。
楽しみです。

次の行き先が決定、東芝IHI館の目の前にあるちょっと変わった建物です。
チェンソーのブレード(ガイドバー)によく似たこの建物、全部で5つあるそうで・・・。
今回登場した、林業のひーちゃんがタイプスリップして来る予定です。

三井グループ館に戻られる方は⇒こちら
空中ビュッフェに行かれる方は⇒こちら

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投稿者: natsukopapa2017

動物と昭和と軽キャン好きのイラストレーターです。 林業(フォレストマネージャー)をしていたためその関係のお仕事が中心です。