たかがチェンソーと侮ることなかれ㉕ー林業ガールズその2

数年後には、森さんたちのような林業ガールが、現場のトップ「フォレストマネージャー」として各班を統括する様子が見られるかも!
そのとき林業は、今よりさらに魅力的な職業・職場になっているに違いありません!(^^)!

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楽をするのも仕事のうち


同じ仕事をするなら、無駄なエネルギーを使わず楽に作業したい・・・。
そのための工夫や改善は、安全につながり作業効率アップにもつながる!
なのに・・・、後回しにされがちな作業負担の軽減対策。
理由は様々ですが、ひとつ気づいたのは「楽をするのも仕事のうち」を間違ってとらえている人がいること。
ある時・・・、
焚火を囲みながらの会話の中で師匠が「スイングヤーダばかり乗ってないで、ウインチマンもしなさい」とある子に注意。
するとその子は「師匠言いましたやん“楽をするのも仕事のうち”って
師匠「・・・」
正直「嫌な作業は他人に押し付けて楽しよう」という傾向は誰しもが少なからず持ってますが、ここまで豪語されると・・・。
“ズル”がまかり通る職場では、一部の人に負担が集中し全体に共有されませんので「改善しよう」というアクションも起きません。
こうした環境で林業ガールズが活躍するのは、まず無理です(>_<)

楽をするのも仕事(財力)のうち


最近のスマート林業で、現場が省力化の恩恵にあずかれるとしたら運搬用ドローンぐらいでしょうか。
能力というよりは財力がものを言いそうですが・・・。
すでにある技術を活用するにしても、やはりお金の問題が。
しかし、林業ガールズがスイスイとまでは言わないものの、全体的な作業省力化が進まない限りこの先林業はかなり厳しい。
(作業効率は上がらないし、人材確保も難しい)
せっかく多くの林業ガールズが誕生しているのだから、みなさんの目線で作業を一から見直す良い機会かも。
海外から高性能林業機械を購入した事業体などにお邪魔すると、以前からナイロン製ロープを導入したり、そのための専用滑車を独自に製作したりと先進的。
ないものは自分たちで作るなどして、時短や省力化にチャレンジ!
そういうベースがあってこそ、他より一歩も二歩も先を行けるのでしょう。

くれぐれもケガすることのないようご注意を!


前出の「ズル君」は、後に現場から離れることになりました。
理由は、ケガが多かったこと。
元からしょっちゅうケガをするので周りは重労働を免除していたのですが、本人にはその気持ちが伝わってなかったようです。
ケガが心配されることと、彼の「楽したもん勝ち」精神は伝染するので(いろいろ悪影響もあってか)配置転換となりその後やめていきました。
わざわざ茨の道を選択する林業ガールズに「楽したもん勝ち」精神はない(はず)ので、できないことは優しい(はず)林業ボーイズたちに助けてもらって下さい。
そして長く林業を続けていくためにも、林業ガールズ目線で労働負担軽減策をぜひ考えてください。
これからの林業に必要なことなので。
そううち森さんのように現場を仕切る“フォレストマネージャー”になってるかも!(^^)!

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投稿者: natsukopapa2017

動物と昭和と軽キャン好きのイラストレーターです。 林業(フォレストマネージャー)をしていたためその関係のお仕事が中心です。