潜るのは得意!な人たちのお仕事ー海女

地域や世代で異なる、海女さんのイメージ。
みなさんが想像する姿は、どっち?
若い方は、右ではないかと思いますが、自分は左。
小学校の修学旅行(伊勢志摩)で見た海女さんが、この姿だったのです。

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ミキモト真珠島


海女さん=素潜り漁ですが、伊勢志摩ではさらに真珠養殖業にも必要な存在でした。
そのことを今に伝えるのが、鳥羽市にある「ミキモト真珠島」
ここは、明治26年(1893)に世界で初めて真珠の養殖に成功した場所です。


自分が修学旅行で見た、素潜り作業の実演(小学校の卒業写真集より)

白い磯着と大きな磯桶が特徴。
白いものを身にまとうのは、魔除けのためだとか。それだけ危険を伴う仕事であるということ。
磯桶の中の特大真珠は、演出です!(^^)!

海女さんが実際に扱うのは、真珠ではなく“アコヤ貝”でした。
真珠はこのアコヤ貝の中で形成されますが、貝の採取や管理・移動において海女さんが重要な役割を担っていました。
現在、アコヤ貝は養殖筏により管理されるため、海女さんの出番はなくなりました。
しかし、ここミキモト真珠島では、真珠養殖において海女が果たした役割を忘れぬようにと、今でも海女さんによる潜水作業の実演が行われています
昔ながらの白い磯着姿の海女さんを見られるのは、ここだけだそうです!

詳しくは⇒ミキモト真珠島ホームページ
一年を通じて行われている海女さんの実演時間などの情報もあります。

東海地方に住んでいると、ミキモト真珠島に海女として採用された新入社員さんの話題なども、ニュース番組で伝えられます。
伝統的な海女としての技術が、若い世代へと受け継がれていきます。
(実際に海に潜るとよく分かるのですが、とても難しい仕事です)
しかし、この地方での海女さんのイメージは、伝統的な“白”ではなく“黒”へと変わっていくのです。
その話は、後半で。

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北限の海女


岩手県久慈市の小袖海岸で活躍する海女さんのことを“北限の海女”を呼ぶそうです。
朝ドラ「あまちゃん」(NHK)の舞台になったところです。

久慈と言えば、ウニだそうですので・・・!(^^)!

ドラマを見た多くの人にとって、海女さんのイメージはこの姿になったのでは?
温暖な伊勢志摩地方とは異なり、冷たい海の中で活動するため、絣(かすり)のはんてんを着用。
ヤツカリという網状の袋を腰から下げたまま潜水、採ったウニなどを次々入れながら効率よく作業します。
(個人的には、ウニがたくさん入ったヤツカリが、泳ぎの邪魔にならないのか心配)

この姿を見られる場所が、久慈市の「小袖海女センター」
7月から9月の期間限定(基本、土日祝日)ではあるものの、素潜り実演をしてくれます

詳しくは、⇒北限の海女ホームページ

しかし、普段見かける海女さんは、白の磯着でも絣のはんてんでもない“黒の海女さん”です。

伝統は守りつつも、服装は現代的に


あの修学旅行から十数年後、伊勢志摩に移住することになり、そこで出会った海女さんは、黒のウェットスーツ姿でした。
(今でも、魔除けとして白いものを身に着けるそうです:手ぬぐいを頭に付けるとか)
子供の頃の“白い海女さん”の印象が強かったので、ちょっとびっくり。
でも、作業性を考えると当然と言えば当然のこと。

磯桶の代わりに、“タンポ”と呼ばれる浮き輪と収穫物入れがセットになったものを使用(右手で抱える赤いもの)
そのタンポには、目印に立てる旗と、磯ノミを装備。

1000円ほどで購入した、ステンレス製のMy磯ノミ。長さ約31㎝。
プロは、もっと大きく分厚い磯ノミを使います。しかも、自分好みのものを鍛冶屋に作ってもらうと聞きます。それほど、海女さんにとっては重要な道具ということでしょう。

海女さんは磯ノミのフック側とヘラ側を上手に使い分けてウニやサザエ、アワビを捕らえますが、自分のような素人では息がもたないので磯ノミを持つ意味がないのが実情。
しかも、海女さんはアワビを傷つけることなく捕獲するため、磯ノミのヘラ側を一定の方向からピンポイントで差し入れ起すそうです。

補足:画像のアワビの殻は、普段は魚のうろこ取りとして使っています。

現在、潜水ドローンは水深100mまで潜り画像を送れるまでに進化していますが、海女さんの真似はできないでしょうね。
資源保護のため、漁期を定めたり、一日の作業時間を短く規制していることからしても、機械が海女さんの仕事を奪うことはないかと。
しかし、林業と同じく海女さんにも高齢化の問題があるので・・・、どうなるのでしょうか?

最後に、志摩地域では漁が解禁されることを“口が開く”と表現します。
“ワカメの口が開く”とは、夏子さんが想像しているようなことではありませんよ。

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