昭和の列車に会いに行こうー6005形式蒸気動車

今回の「6005形式蒸気動車」が、昭和の列車というのは間違いでして・・・、
本当は、今から100年以上昔の大正時代につくられた列車です。
展示・保管されているのは、JR東海の「リニア・鉄道館」(名古屋金城ふ頭)です。
この博物館の中で最も古い車両だそうです。

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日本で唯一現存する蒸気動車


蒸気動車とは(博物館の説明によると)蒸気機関を搭載した客車で、1両運転を可能にしたもの。
明治時代末期からローカル線で使用されたそうです。
同じ蒸気でも蒸気機関車とは見た目が全く違います。

リニア・鉄道館で保存されている蒸気動車は、ホジ6014という車号で、
1913年(大正2年)に製造された車両です。


今でもディーゼルエンジンで動く「気動車」が走っていますが、見た目はそちらに近い存在です。
それもそのはず、気動車のご先祖様なのだから。

ただ、よく見ると“蒸気ならではのあるもの”の存在に気付きます。

煙突です!!

近寄って運転台をのぞき込むと・・・、
そこは機関室、重厚な蒸気機関が先頭部分を占拠しています。
木製列車の中に蒸気機関車?
不思議というか違和感ありの光景です。

普段、観音開きの前面扉は閉じられていますが、イベントなど特別な機会に扉を開けて機関室を見せてくれます。
車両の中に収まっている蒸気機関(走行機関)は、取り外しが可能とのこと。

熱き動力源を内に秘め、羊の皮をかぶったオオカミ?的なイメージを受けます。
しかし、車内を見学すると・・・、

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大正ロマン?


この車両はグレード的には低い(3等車)のですが、車内はとても優雅な雰囲気です。

材質が木材ということで、今の時代からすると逆に?贅沢さを感じます。
人気のプレミアムクルーズトレインの内装に木材が使用されるのも納得できます。
屋根は、室内に明かりを取り入れる窓を設置するため、二段構造になっています。
外側から見ると、

室内側から見た様子。
照明は電灯ではなくランプ灯が使用されたそうです。

この内装で動力源は蒸気機関、
シュッシュッポッポと走るわけですから・・・、

どんな乗り心地だったのでしょう・・・。

今や重要文化財のホジ6014


1962年(昭和37年)に鉄道記念物に指定され、その価値を認められていたホジ6014でしたが、
2019年に重要文化財に指定されたとのニュースが!

文化的にも価値ある車両なので、もっと目立つ場所に展示すればとも思いましたが、
ホジがいるのは、入口(エントランス)から最も遠い隅っこ。
1F車両配置図

(館内パンフレットより:2019年5月現在)

ホジは、夏子さんと同じく“箱入り娘”のお嬢様的な扱い?なのかも。

過去記事:昭和の列車に会いに行こうー381系電車

リニアや新幹線に気を取られていると見落としてしまうので、くれぐれもご注意を!

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