EXPO’70大阪万博Vol.12-電気自動車

1970年大阪万博で導入されたのは、電気自転車だけではなかった・・・。
電気自動車(以下EV)も、会場内のタクシーや輸送車、プレスカーとして活躍したそうです。
EVを提供したのは地元のダイハツ工業(1951年までは大阪発動機)でした。

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保存されているエキスポEV


「EXPO’70パビリオン」(万博記念公園内)に、前回の電気自転車“カドニカサイクル”(サンヨー製)と共に保存されています。
助手席側からしか見学できないのが残念ですが・・・、



このカラーリング、人形劇「サンダーバード」に登場するピンクのペネロープ号を連想するのは自分だけ?
そもそも、大阪万博がサンダーバード的な雰囲気に包まているような気がしますが。

大阪万博で導入された275台のEVのうち、70台はエキスポタクシーとして活用されたとのこと。
(EXPO’70パビリオンでは200台と表示)
さらに、130台がエキスポレンタカーとして使用され、合計200台が遊覧用として使用されました。
残りの75台は、業務用ということでしょうか?
エキスポタクシーは、現存するピンク系のEVとは色違いのブルー系、ルーフ形状が異なります。

どちらもセミオープンで定員は6名。
原付バイク以上軽自動車以下の中途半端(ゆる系EV?)なイメージですが、50年経った今、改めて見直されているカテゴリーと言えるのではないでしょうか。

すでに存在していた市販EV車


驚いたのは、当時、すでにEVは実用化されていたということ。
なので、数年前から販売されていた「ハイゼット(3代目)EV」をベースにエキスポタクシーが製作されています。
ハンドル回り、メーターパネルなどは、当時のハイゼットと共通です。


(電気ならでは、左側のメーターがボルト/アンプ計)

ベース車は4速ミッション(4MT)のみだったので、恐らくエキスポタクシーもコラムシフトの4MT車。
足元は3ペダル(アクセル・ブレーキ・クラッチ)です。


(アクセルが見えにくいですが)

70年代、エキスポタクシーに限らずタクシーと言えば、MT車でコラムシフト。
しかし、80年代になるとフロアシフトが主流になり、やがてタクシーからも消滅したコラムシフト。
ところが近年、ベンチシートの復活と共にコラムシフトも復活。ただし、MTではなくATですが。
MTシフトレバーは、コラムではなくインパネにその居場所を見つけたようです。

走りのダイハツ


昭和のダイハツは“ダメハツ”などと揶揄されましたが、昭和の終わりころから平成にかけてダイハツのイメージは大きく変わりました。
「ミラXX」「アトレー」が人気を集めた時代です。
アトレーは、エキスポタクシーのベースとなったハイゼットの兄弟車です。
当時、本命のアトレーは高くて買えず、スズキのエブリイにしたという悔しい記憶が・・・。
月日は流れ、林業専用車として購入したのがあの頃のアトレー。

ヤフオクで車検半年付きで5万円。
約20年落ちの旧規格の550CCでしたが、ターボ車だったこともあり走りは健在。
4WDも今より本格的でオフロード向き。
林道を駆け回ったアトレー、運転していて楽しい車でした。
調子に乗りすぎて、ヘアピンカーブで左前タイヤをバーストさせたことも・・・。
(詳しくは、また別の機会に)

現在では、ハイゼットと言えばバンタイプよりトラックが人気。
日本で一番売れている軽トラです。
仕事で各社の軽トラに乗ってきましたが、軽荷で長距離・高速移動にはハイゼットがお勧めです。
軽トラとして、トータルバランスに優れている車です。
ただ、増しリーフ無し2WD車での重荷走行は不安定になりがちだったので、オプションの増しリーフ装備が必要かも。

軽自動車規格でEVを実現


大阪万博に登場し、その後実現したもののひとつ電気自動車。
当時の先端技術であったものの、主役のパビリオンを引き立てる裏方役だった電気自動車。

(裏方のスタッフのみなさんと)

意外と普及には時間がかかり、その広がりもごく一部。
ダイハツはその後も商用EハイゼットEVの開発を続けていたようで、市販もされました。
しかし、印象に残った軽EVと言えば、三菱の「アイミーブ」や「ミニキャブミーブ」(バン・トラック)ぐらいでは。
走行距離はともかく、車両価格が庶民的ではないのが残念。
電気自動車は無理なので、大阪万博と同じ1970年に誕生した「トミカ」の「アイミーブ」で今回の締めくくりを。

次回の予告を兼ねてもう一枚・・・。

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