たかがチェンソーと侮ることなかれ⑤-エンジン停止

前回、林さんから安全なチェンソー始動を学んだ桧山さん。
最後は、チェンソーとの距離感がどうのと訳の分からないオチでしたが・・・。
今回は、エンジン停止について学びます。
チェンソーは振動工具であるがゆえに“停止”は大変重要!
たかがエンジン停止と侮ると・・・、

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伝わらない感動ならぬ“振動”


チェンソーの2サイクルエンジンは、排ガス規制に合わせてクリーンエンジンへと改良されてきました。
しかし、単気筒エンジンならではの“振動”は昔も今も変わらず健在!?
でもご安心を!
“防振機能”のおかげで手に伝わる振動は、大きく軽減されています。
エンジン部の振動が直接ハンドル部分に伝わらないよう、間に防振性のあるゴムスプリングが設けられています。

(防振ゴム、無理な力が加わると破損し要交換)


(防振スプリング)

エンジンの激しい振動をゴムやスプリングが吸収し、ハンドルには伝わらない構造になっています。

とは言え、防振手袋などの振動対策や年1回のはくろう検診など予防・注意は今でも必要!

ところで、話のテーマはエンジン停止だったはずですが・・・、
振動や防振機能とどのような関係があるのでしょうか?

ダンシング・チェンソー


手に伝わる振動は緩やかになったチェンソーですが、床や地面に置いたとたんに激しく踊りだします!
スマホがバイブ機能で机の上を動き出すのと同じです。
スマホは「ビビビッ」とスライドする程度ですが、チェンソーの場合は「ドドドドドドドドドッ」とダンシング!
エンジン部(クランクケース)が直に床に接触するため、置いたとたんに暴れまわります。
なのでチェンソーから手を放す際は、必ずエンジンをOFFにします。
エンジン始動が面倒なチェンソーですが、こまめにON/OFFを行います。
クサビを使って木を伐る場合などは、“ONにしてちょっと使ってはOFF”を何度も繰り返します。
クサビをセットしたり打ち込んだりの作業は両手で行うためです。
桧山さんのようにちょっと横着してONのままチェンソーを置いておくと、

ものの数秒で勝手に持ち場を離れ、深い谷底へとダイブ・・・。
ど派手に立木や斜面、岩にぶち当たりバック(正?)転しながら消えていきます。
(運が良ければ途中のかん木に引っかかって止まります)
見捨てるわけにはいかず、救出に向かうと・・・、
谷底で“ブルブル”「まだ生きてるぞー」と一安心!
防振機能が衝撃を吸収するのか?たいていの場合、エンジンは生きてます。
その分、ガイドバーやハンドルにダメージが集中し要交換となりますが(>_<)
もちろん全損に至り「さようなら」となるケースもあります。
桧山さんも今後は、チェンソーをエンジンONで放置することはないはずです。

たかがエンジン停止と侮ることなかれ


エンジン始動には手間がかかるチェンソーですが、停止はいたって簡単。
エンジンスイッチをOFFにするだけ。
(スイッチが反応しないときは、チョークを引けば止まります)

仕事終わりに際し、ここで一日の反省を兼ね林さんからアドバイス。

すぐONに戻しておけば、再スタートでスイッチ操作は不要!スターターノブを引くだけでOK!
ONにし忘れ、無駄にスターターノブを引く失敗も避けられます。

もう一点は、スターターロープの劣化を遅らせるための一工夫。
エンジンがかかるとスターターはフリーになりますが、停止の間際に再度ロックされます。この時スターターロープは内側に強く巻き込まれます。
劣化したロープはこのタイミングでノブの手前あたりで引きちぎられ、ノブは勢いよく飛んでいき行方不明に!
失ったノブ(数百円?)の代用には困らないとして(小枝を使用)
スターターの方は、分解し渦巻バネを巻きなおしてロープをセットし調整するのに15分ぐらいのロス。
ロープに引っ張りしろを設けてからエンジン停止。

たったこれだけでお金と時間の無駄を省けます。
とは言え、何度も何度も繰り返すエンジンのON/OFF、スターター部品は消耗します。
定期的に部品を交換、予備部品も携帯しておけばより安心。

(左から、点火プラグ、渦巻バネ、スターターロープ)
あと防振ゴムも一つぐらいは予備として携帯します。

先ほどから森さんと杉山さんの作業が気になっていましたが、今夜は現場車中泊のようで。
準備が整った五右衛門風呂で・・・、
フォレストワーカー桧山さんのスイッチもOFFに!

そう言えば・・・、
いつの間にか、チーム森ボンゴにサイドオーニングとリアキャリアが装備!
ボンゴはON/OFF問わず活躍してくれる便利な車です。

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