車中泊でローカル列車の旅ー指宿枕崎線➁

西大山駅を出発して約1時間で列車は終点枕崎に到着、ここは本土最南端の始発・終着駅です。

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芸術性の高い枕崎駅舎


北からやってきた人にとってここは本土最南端の終着駅であり、これから北へ向かう人には本土最南端の始発駅となります。なので当然線路の先は、

では、最北端の始発・終着駅はどこなのかというと、
今のところJR北海道宗谷本線の稚内駅です。その距離約3099,5Km

ただ在来線では青函トンネルを通れなくなりましたので(四季島、臨時列車を除く)、北海道へ渡るには北海道新幹線を利用しなければなりません。
枕崎駅は予想とは異なり、新しくきれいな駅舎でした。

枕崎ぶらりマップやアートマップ(駅前観光案内所でもらえます)によると、駅舎完成は平成25年(2013年)4月28日とあります。この年度(2013)の「グッドデザイン賞」を受賞しています。枕崎市は芸術文化発展に力を入れているので受賞もうなずけます。
枕崎駅にも、彫像がいくつかありますが、街へ出ると更に多くのアート作品が通り沿いに展示されています(2014年現在、5通り79作品)

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駅前観光案内所


帰りの列車は、16:03の鹿児島中央行き、それまで約3時間あります。しばらく枕崎駅で時間を過ごしたのち、少し離れた駅前観光案内所に向かいます。
灯台のモニュメントが目印です。

ここで枕崎駅到達証明書を購入し、枕崎の情報を集めます。担当の方が、親切に色々教えてくれます。結果、予定通り明治蔵に向かうことに。
歩いて片道20~25分ぐらいですが、市役所通りか中央通りを進むと、道の両サイドにアート作品が展示されているので退屈しないと思います。

明治蔵(薩摩酒造花渡川蒸留所)


焼酎の古式製法を継承する資料館でもあり現役の蒸留所でもある明治蔵。
展示物を見るというよりは工場見学です。
館内に入るとガイドさんが案内してくれます。断ることもできますが、ガイドさんの説明を聞くとより理解が深まるのでお勧めです(時間は15~20分程度)

薩摩と言えばサツマイモ芋焼酎が定番ですが、その製造工程やこだわりどころなどを説明してくれます。更に、昔は芋焼酎は“くさい”のイメージ、なぜ悪いイメージが?といった質問にも答えてくれます(答えは後ほど)
サツマイモの収穫時期には仕込みの様子を見学することもできます。
薩摩酒造はお酒類だけでなく、お茶や炭酸飲料なども製造しており、試飲所ではお酒を飲めない人(ドライバーを含む)に、知覧茶を出してくれます。
隣接する“花渡川ビアハウス”(ビアレストラン)で食事もできます。

最後に立神楼という枕崎市内や漁港が一望できる展望台に上がり明治蔵を後にします。

再び指宿枕崎線で西大山駅へ


車中泊の際によく利用するのが“ご当地スーパー”
観光案内所の前には鹿児島ご当地スーパーのタイヨー(枕崎店)があるので、いつもならここで今晩の食事を購入します。枕崎なのでやはりお魚メインでしょうか。

16:03発の列車に乗って西大山へ。
行きと大体同じ面々が乗り込みますが、途中地元の学生さんが乗り込み車内が賑やかに。地元の大切な足として存続して欲しい路線です。

ほぼ定刻(16:56)に西大山に列車は到着、残念ながらキハ47系の鉄旅はここまで
西大山駅には観光バスが乗り付け、小さな駅に人があふれていました。

本来なら、ここで夏子さんとの感動の再会のはずですが・・・、「なっちゃん、ただいま」とだけ声をかけます(涙)。
わんことの散歩にはうってつけの場所なので、最南端の踏切を目指して西へ進むもよし、東へ進むもよしといった感じです。

周辺の観光地


長崎鼻

薩摩半島最南端の岬(灯台あり)。入り江に浮かぶ開聞岳も見ておいて損は無いかと。

最も近い駐車場は無料ですが、提携する土産物屋で買い物をすることが条件(実質有料)

池田湖

イッシーで有名な九州最大のカルデラ湖。
見どころは逆さ薩摩富士(開聞岳)と大ウナギ

鰻池

ここもカルデラ湖で湖畔には温泉が。
“せごどん”(西郷隆盛)ゆかりの温泉地です。
スメと呼ばれる天然蒸し器から立ち昇る噴気がいたる所に。
区営の鰻温泉(単純硫黄泉)から出てきた女性の肌がツヤツヤだったのが印象的。湯はかなり熱いらしい(残念ながら入湯できず)。

山川駅

JR日本最南端の有人駅。駅員常駐ではなくJR九州からの委託で、朝(7:00~9:00)と夕(16:00~18:00)に近所のご婦人方が窓口業務をされているとのこと。午後6時に業務を終了したご婦人方と別れ、18:12発の列車を見送りました。

西大山駅のような観光の目玉はありませんが、個人的には生活感のある山川駅の方が好きです。

今晩の車中泊


道の駅 山川港活お海道
JR山川駅から車で10分弱、カツオ漁の基地、山川漁港にあります。
たい焼き風かつお焼きが好評です。途中の造船所付近の景色には、ジブリ映画のような雰囲気があります。

一日を振り返って


犬連れ車中泊の旅の途中で鉄旅を楽しむ、をテーマに指宿枕崎線をご紹介させて頂きました。その年その日の天候に左右されますが、装備を整えれば半日程度の鉄旅を楽しめます。ドイツのように犬と一緒に乗れる鉄道があればよいのですが・・・。

2日目の予定


せっかく指宿まで来ているのでもう少し周辺を周りたいと思います。

砂むし会館 砂楽


朝8:30から受付が始まるので、朝一にお勧めです。
とにかく体が解れ、疲れが取れます(個人の感想ですが)
パンフレットやHPにもありますが、寝転んだ状態で砂むしされることと、
砂の重みで加わる圧力が温泉の効果を高めていることを実感できます。10分ぐらいが目安と言われましたが、わたしは30分ほどむされました。後は砂を落として温泉、サウナへ。

知覧特攻平和会館

ここに関しては、わたしの下手な解説はしません。指宿方面へ行かれた方は是非お立ち寄りください。館内の情報を丹念に見ていると1,2日では回り切れませんが。

最後に


残念ながら九州は火山や地震で大きな被害を受けてしまいましたが、この地方の魅力(人、文化、風景)は25年前に訪れた時のままでした。改めて九州のファンになりました。その思いが少しでもお伝えできれば幸いです。

芋焼酎が昔、“くさい”といわれたのは、芋が貴重だったため少々傷んでいても原料として利用したから、でした。
現在は、サツマイモの品質も管理も向上し上品な仕上がりになっています。

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