新幹線は中も外もいつもピカピカ、おかげで快適な旅を楽しめます。
「早ワザ!」と「魔法の〇〇〇」で新幹線をピカピカする、掃除のプロフェッショナルのおかげです。
「早ワザ!ピカピカ!新幹線車内清掃体験」
新幹線なるほど発見デーのイベントの一つ「早ワザ!ピカピカ!新幹線車内清掃体験」
浜松工場5番線に停車している700系を使い、凄ワザ「新幹線メンテナンス東海」の方が車内清掃指導をしてくれます。ただし、対象は小学生以下(残念!)
直接、話を聞けなかったので、情報は「新幹線お仕事図鑑」(現在リンク切れ)などを参考にしています。
この仕事を知ったきっかけは、カタログハウスの「通販生活」で昔から紹介されている「マキタのコードレス掃除機」の記事。この掃除機が、新幹線の折り返し運転のわずかな時間(12分)で行われる車内清掃で使用されているとのこと。
しばらくすると、いつもきれいで快適な新幹線が海外でも話題になり、この“早業車内清掃”がより知られるようになりました。
使用する道具は、コードレス掃除機に加え、「魔法のホウキ」とも呼ばれるオレンジ色のホウキが有名ですね。
でもその正体は、水分検知ホウキ。
座席の掃き掃除と水分汚れのチェックを同時に行えるので、時短に貢献。清掃員の負担軽減にも役立っているらしい。
小型(幅19センチ)のスポンジモップ(絞り機能付き)を持つ姿も拝見。床にたまった水汚れを処理するには便利な道具。我が家も、浴室の水滴取りに使用していますが、狭い場所では、小型の方が小回りが利いて便利です。
これらの道具を収納するバッグにも秘密(工夫)が・・・、詳しくは前出のWebで(リンク切れ)
-バッグ開口部が斜めになっていて道具が取り出しやすくなっているとか、濡れたものを入れても大丈夫とかだったと思います-
とは言え、12分の「日常清掃」だけで清潔な状態を維持するのは難しい。
ビル清掃で言うところの「定期清掃」の実施により、ガラス窓や座席の洗剤洗浄、床のワックス剥離と再塗布といったメンテナンスを行っているようです。
車内だけでなく外見も
高速で長距離を移動する新幹線、車体にはいろいろな汚れが付着。
特に、「顔」は。
新大阪をきれいな状態で出発(まだ尾灯が点灯していますが、先頭16号車)
浜松工場に到着したときは(到着後、すぐに尾灯に切り替え)
結構汚れている。
このまま数日間、何もしないで走り続けると「顔」は悲惨なことに・・・。
更に、憧れの新幹線、特に「顔」を見に来た子供たちの期待を裏切ることに。
でも、心配ご無用。
1日の仕事を終え車両基地に戻った新幹線は、夜の間に洗車されピカピカに。
洗車機で洗えない「顔」は、長柄の先に取り付けたモップで手洗いされます。再塗装の際の「研ぎ」はロボット化されましたが(⇒先頭車研ぎロボット)、洗車は人の手で行われます。
この長柄作業、かなりキツイ仕事なのです(自分もビルの大ガラス洗浄で経験)
ハイテクイメージの新幹線も、大切な「顔」は人の手でピカピカにされています。
同業者
実は自分も昔、自営で清掃業、職場は病院。なので、同業者の思い入れが。
あまり人気のある業種とは言えないかもしれませんが、仕事の質で国内外から高い評価を受けられるのは嬉しいことです。
清掃業は、見た目が重要(だと思います)
制服はお洒落な方が良い、場所をきれいにするための道具が汚れているのはみっともないので、清掃用具や機械はいつもピカピカに、がモットーでした。
病院では予算の関係で叶いませんでしたが、理想は“汚れたからそうじする”ではなく、“汚れないようにそうじする”です。
新幹線はそのお手本です。
ただ家庭においては、特に子供やペットがいると理想からは大きく外れた状態になるのは仕方のないことです。彼らは汚してなんぼです。いまだに車内からは、夏子さんの毛が出現。その度に( ;∀;)
最後に
新幹線に限らず、できることは「汚さない」こと、掃除してくれている方への感謝の気持ちを忘れないこと、では?