薪ストーブの前で、優雅にくつろぐニャン!(推定2歳・女の子)
寒がりの彼女のためにも、冬に備えて今から薪を調達しなければ。
これが意外と大変でして・・・、
薪ストーブの燃料“薪”のお話です。
自前で薪を調達
薪ストーブを導入するか否かを思案する際、その値段もさることながら、薪の調達方法もネックになります。
一昔前の里山には、集落の側に各家の薪炭林があり、そこで薪や炭を調達できました。
生活様式が変わり現在は、スギやヒノキに植え替えられたところがほとんどです。
家の近所には雑木林があり、クヌギが多く植えられています。とはいえ、勝手に伐採すると叱られます。
ところが、最近問題になっている「ナラ枯れ」により、クヌギも被害を受けています。
「ナラ枯れ」とは
“カシノナガキクイムシ”という昆虫に侵入された樹木が“ナラ菌”に感染、立ち枯れを起すもの。
夏に山が紅葉しているように見えるのは、ナラ枯れのせいです。
山を管理しているところに断りを入れ、枯れたクヌギを伐採し薪として利用しています。
ただこのクヌギ、植栽してから40年以上経っているため、薪用としては太すぎるのです(上の画像の木は、元が直径70センチほど)
道具を準備
はい、ごめんなさい、チェンソーです。
チェンソーorチェーンソー?
(日本のメーカーは、“チェンソー”のようです)
排気量37.2ml このクラスの名機 小松ゼノアG37シリーズ、排ガス規制前モデル。
小松ゼノアは2007年に、ハスクバーナの傘下に入りハスクバーナ・ゼノアに。
チェンソーを使うには混合ガソリン(2サイクルオイルとガソリンの混合)と、
チェーンオイルが必要。
チェンソーには、ガソリンタンクとオイルタンクがあるので、入れ間違いにはご注意を!
プロでも、うっかりガソリンタンクにオイルを入れてしまうことも。
気付かずにスターターノブを引いてしまうと、アウト!(要キャブレターの分解清掃)
どうでもいい話ですね。
あと手斧(実は使うのですよ、夏子さん!)とクサビ。
伐倒作業
車道側のクヌギを3本ほど伐倒します(電線がないのがベスト)
車道へ向かっての“さか伐り”(斜面下方へ伐ること)なので、後の作業が楽です。
かかり木にならないよう、伐倒方向を見極めます。
かかり木とは、言葉の通り伐った木が周囲の立ち木にかかり倒れない状態のこと。
かかり木と聞くと、ちょっとメルヘンチックですが、かかり木をはずす作業は非常に危険な作業。多くの森林作業員が、かかり木処理で命を落としています。
立木の重心が伐倒方向と一致していない場合は、クサビを使用して重心を移動させます。
クサビだけで起こせない場合は、ロープで引っ張ったり、牽引器を使用します。
(過去画像より)
伐倒終了の様子。
玉切り作業
薪ストーブのサイズに合わせて、材を玉切り。
家のストーブは小さいので、薪の長さは35~40㎝。
枯れ木の伐採は危険!
枯れ木の伐採はプロにお任せを!
プロでも緊張するのです、枯れ木の伐採は。
理由は、枯れ枝の落下や胴折れの危険。怖いです。
急斜面での玉切り作業も大変危険な作業。作業手順を誤ると、転がってきた材の下敷きになります。
家はログハウスなので、冬場は薪ストーブ+業務用石油ストーブが必要不可欠。
ログハウスは、不経済な建物です(>_<)
できれば、枯れ木の伐採などしたくはないのですが、お財布の中身が・・・。
ニャンにも少しは感謝してもらいたいものです。
過去を引きずるニャン、パパさんを今でも恨んでいます。
薪作りは、まだ終わっていません。
作業の続き「薪割り」は、次回「たかが斧、されど斧」で。