日常生活のみならず、仕事やアウトドア、災害時にも活躍するリュックサック。
呼び方は、バックパック、ザックなど色々あり、その形状や素材は、時代ごとに変化してきました。
昭和30~40年代のリュックといえば、サイドポケット付の横長タイプでしたね。
このタイプ、正式には「キスリング型」と言うそうです。
キスリング型
キスリング型リュックと切っても切れない関係にあるのが「カニ族」の方々。
キスリングリュックを背負って全国(特に北海道)を旅していた若者をそう呼んでいました。
人とすれ違ったり、狭い場所をすり抜ける際に、リュックが当たらないよう“横歩き”するからだそう・・・。
キスリングリュックが全盛の頃、北海道に住んでいましたが、子供の頃ゆえ「カニ族」を実際に見た記憶はありません。
でも、小学校の遠足や林間学校には、みんな小型のキスリングリュックを背負って出かけた。
サイドポケットにお菓子を詰め込んで・・・、懐かしい。
本格的なキスリングリュックは姿を消したものの、素材をコットンキャンバス生地から扱いやすいナイロン製に変更したものが、少なくとも15年ぐらい前までは販売されていたのですが・・・、
現在は見当たりません。
(ナイロン製の大型キスリング擬きは、荷物が少ないと安定せず使いこなすのが難しかった)
横長から縦長へ
80年代に入ると、大型リュックは縦長(筒型)タイプへと変化します。
ほぼ現在と変わらない形状になりますが、違いは、ウエストベルトがないこと。
現在のように、肩ベルトとウエストベルトにより荷重を分散させるという発想がまだないのです。
リュックサックも日々進化、侮れません(>_<)
小型リュックサック、デイパック
普段使いにはベストサイズのデイパック。
山林作業のため、弁当や着替えシングルバーナーなどを入れる“メインリュック”として使用してきたものをいくつか。
コットンキャンバス製は、山仕事用として木こりにも愛用されてきたもの。
雨風にさらされても、木や岩に擦れてもダメージを受けにくい。
ただ、管理を怠ると“カビだらけ”になり、洗濯しても染みが残ります。
正式な軍用品ではないものの、軍規格(ドイツ軍)でつくられたデイパック。
非常に丈夫な生地を使用し、バックルなどの部品も強化されています。
2気室構造で、弁当類と着替えを分けて収納可能。
メインリュックとして、長く活躍した優れもの。
2000年代半ばごろ?流行った「ボブルビー」
都会向けかと思いきや、山林でもなかなか便利。
長時間背負っても、疲れにくいのが特徴。
リュックとしては容積が小さめですが、オプションで容積を増量可能!
薄手の軽量タイプは、補助用や緊急用として便利。
サブリュックとして使用するのは、
使い捨て⁈リュック
仕事中に背負うサブリュックです。その中身は、
混合ガソリンとチェーンオイル、グリス、チェンソー用工具、予備パーツ(ソーチェーンetc)、ブルーシート等。
リュック内部はオイルで汚れますし、チェンソーから飛び散るオイルもかかるため、リュックの生地がすぐに傷みます。
チェンソー作業は危険と隣り合わせゆえ、フィット感のあるそれなりのリュックが理想なのですが・・・。
色々試した結果、経済的には安物を使い捨て感覚で使う方が徳-という結論に。
2000円前後のものがベスト!
980円では、一瞬にしてアウト!(安物買いの銭失い)
背負子(しょいこ)リュックではないが・・・。
チェンソーとヘルメットなど装備一式、メインリュック、サブリュックをロープで固定し、ひとまとめにして運搬(新規現場の初日のみ)
片道30分~2時間、現場により歩く距離はいろいろ。
かなりの重量となりますが、アルミフレームと前述したウエストベルトにより、険しい山道でも比較的安定して歩けます。
最近では、「モンベル」から「林業用背負子」なるものが登場!
試行錯誤を重ねた者からすると、理想に近いカタチ!
もう少し早く出して欲しかった!(値段的に買えたかどうかは別として)
あると便利なグッズ!
カラビナ
本格的なものでなくてOK。
防水バッグ・ザックカバー
濡れ対策、コンパクトなものを常時リュックのポケットに!
背中パット
背中の蒸れを少しばかり?軽減してくれます。
夏子さんのリュックサック
かっこいいのですが・・・、
散歩中に徐々にリュックがズレてしまうのが残念(>_<)
現在、主を失ったリュックは・・・、
最後に
いざという時、両手が使えるリュックサックは何かと便利。
頼りになるリュックがひとつあると良いのではないかと思います。お気に入りのリュックを見つけてみて下さい。
が、懐かしいとはいえ、「カニ」のキスリング型はやめておきましょう。