超マイナーから“ややマイナー”に昇格した?林業。
様々な人が林業に関心を寄せるようになりました。
実際に林業に就職し、フォレスト・ワーカーとして経験を積み、やがてはリーダー、マネージャーとなっていく人も。
森班にやってきた桧山さんもその一人。
今回は、新人フォレスト・ワーカー誕生のお話です。
まずは林業体験コースに参加
比較的?身近になった林業。
地方の学校では、地元産業に関心を持ってもらうための体験学習があり、関心ある中高生が林業体験にやってきます。
都会に住んでいても、会社・企業の森林保全活動として、社員さんやそのご家族が週末に森林作業を行うケースもあります。
林業をやってみようと思い立ったら、まずは情報収集。
林野庁や全国森林組合連合会(全森連JForest)といった大本から、各地の林業事業体から杣人個人に至るまで情報源は豊富です。
自分の情報源は「もりいきいき」というサイトでしたが、今は「林業就業支援ナビ」に変わったようです。
定期的に開催される「森の仕事ガイダンス」も役立ちます。
ただ、本気で林業をお考えなら、短期林業体験コースに参加してみることが勧め。
肌感覚で自分が林業に向いているかどうかを確かめる良い機会です。
始めることより続けるのが難しい林業、情報だげで判断すると後で後悔することに・・・。
林業体験コースに参加するメリットは、担い手支援担当の県職の方などとパイプができること。
就職あっせんの元締めみたいな存在なので、各事業体との橋渡しをしてくれることもあります。
企画を担う森林組合のような事業体と直に接触することになりますから、本気度をアピールする機会となります。
森林保全(再生)と林業
林業には、二つの側面があります。
ひとつは、木を育てること、育林・造林。
平均で50-60年のロングスパンです。
もうひとつは、木を伐って利用すること、伐出(原木を市場に供給)
現在、日本の森林は全体的に収穫時期(伐期)を迎えています。
20年前の林業と言えば、放置林の整備・切捨て間伐(除伐)というイメージでしたが、今では利用間伐にシフトしています。
木材自給率も、20パーセントあたりから36.6パーセント(H30年)までアップしました。
国の目標が50パーセント以上なので、“どんどん木を伐って出す”という流れは続くでしょう。
もちろん、伐ってばかりでは森林資源が枯渇し、国土の保全機能も失われてしまうので、何らかの形で再造林を行わなければ・・・。
このあたりにもいろいろ課題がありまして・・・・、
最近では育林・造林の低コスト化・機械化の試行錯誤が行われているみたいです。
そうなると、仕事の内容も変化していくのかもしれません。
仕事内容は森林組合・素材生産業者などによっても異なるため、自分のスタイルに合った職場を選びます。
手ノコからチェンソーへ
生活環境を優先させるか、仕事の内容や待遇面を優先させるかなど、考えるべきことは多いですが、やがては・・・、
チェンソーデビュー!
当面は、身体を林業仕様へと順応させるべく日々特訓?
と、同時に先輩たちの下で、基本的な技術を身に着けていきます。
また、一般的には「緑の雇用」制度の下で、1年次から3年次まで研修・講習を受け必要な知識や技術を学びます。
金銭的、体力的には苦しい時期となりますが、仕事としては充実した時期を経験できると思います。
ただし、くれぐれもケガだけはしないように。
先輩からはも“ケガと弁当は自分持ち”と教えられるでしょうから。
過去の記事:怪我と弁当は自分持ち