たかがチェンソーと侮ることなかれ⑧ーフォレストワーカー研修

森さんと同様「緑の雇用」の講習・研修で林業について学んだ林さん。
研修生に支給されたド派手な制服(初期型)がよく似合って?います。
(林業では安全のため林内で目立つ服装を身に着けます)
制服のおかげでフォレストワーカーらしく見えますが、林業知識・技術は衣服のように簡単には身につきません。
まさか机に向かってがっつり勉強することになるとは・・・、

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「緑の雇用」


日本では森林を整備したり森林資源を活用するための担い手が不足しています。
林野庁「緑の雇用」HPによると、

「緑の雇用」事業は、未経験者の方でも林業に就き、必要な技術を学んでもらうため、林業経営体に採用された人に対し、講習や研修を行うことでキャリアアップを支援するという制度です。研修年次に応じて研修の内容をステップアップさせ、さまざまな技能を身につけられるよう体系的な研修プログラムが用意されています。

2000年代初めに「緑の雇用」の何たるかもよく分からず講習・研修に参加した森さんと林さん。
まず学びの範囲が広いことにびっくり!
立木を伐倒できれば何とかなると思っていただけに戸惑いも。
木だけでなく山そのもの(土壌・地質)
さらに下って木材市場や製材(原木や木材製品)関係と広範囲。
またチェンソーなど機械関係、
高性能林業機械の扱いやメンテナンス、
集材架線の架設や作業道開設、
ワイヤーロープの扱い方などなど・・・。
何を学ぶにしても“安全”がキーワード。
舟をこぎながら(睡魔と闘いながら)座学に臨んだ森さん林さん。

やがて月日は流れ・・・、

今では講師として研修プログラムに参加しています。
(今回も二人の年齢は気にしないということで)

フォレストワーカー(FW)テキスト


森さんたちが講師を始めたころは、体系的なテーマが組まれていただけでした。
扱う内容や資料作成は、すべて講師に委ねられていました。
専用のテキストがないと聞き「えっ、そうなんですか・・・」て感じ。
地域の事情に合わせたり、参加している研修生のレベル(現場経験の度合いなど)に合わせるなどメリットもありましたが・・・、
やはりベースとなるテキストがあれば・・・、と思ったものです。
その願いが叶い2020年3月にFW研修テキストが完成!

3冊からなる分冊テキストで、フォレストワーカーとしてのステップアップ(1年次から3年次)に対応しています。
そして将来のキャリアアップ(フォレストリーダー/マネージャー)に必要な基礎的な知識・技術を学びます。
講師として助かるのは、テキストをベースとして、講師が自由に拡張(深まり、応用、地域性の付加など)できるつくりになっていること。
研修生の背景に幅のあるクラスでは特に。
これまでは、Iターン・Uターン組など林業に関しては全くの素人ではあるものの、仕事のノウハウを会得している人たちが大半でした。
しかし最近では、高校や大学の林業学科や林業専門の教育機関で学んでくる人たちがいます。
両者では、興味の持ちどころに違いがあります。
FWテキストでは、研修生の構成に応じてどこを強調しどこを拡張していくかなどを工夫できるというわけです。
話の方向性を間違えると・・・、
研修生は船旅に出てしまいます(>_<)

FWテキストにちょっとだけ貢献


このFWテキストの制作・発行元は「全国林業改良普及協会」(全林協)ということろ。
今回のテキストは、研修生のため内容はもちろん、理解を深めるためのイラストにまでこだわったそうです。
そこで林業経験のあるイラストレーターがいないかと思った矢先に、森さんたちをネットで見つけたそうです。
そしてイラスト制作のお誘いを受けることとなりました。

林業に就き緑の雇用研修生として学び、やがて講師としてFW研修に参加し、さらにFW研修テキストのイラスト制作にかかわるという貴重な機会を得ることに。
林業経験者の目線で描いたイラストが、少しでもFWのみなさんのお役に立てればうれしいです。

ただFWは始まりにすぎず、Fリーダー(5年目)、Fマネージャー(10年目)とキャリアアップしていくことが期待されています。
そのためさらなる知識、技術、経験、さらに10種類前後の資格なども必要。
FWテキストも言わば“入門編”です。
最近では“上級編”的な参考書も数多く見かけるようになり、勉強になります。
参考書と言っても堅苦しいものばかりではなく、
“経験者は語る”
“ベテラン同業者は語る”的な本もあります。

勉強嫌いな林さん(自分)でも大丈夫!

次回は、その一部から・・・。

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