1970年(昭和45年)大阪万博でお披露目された「ウルトラソニック・バス」
愛称の[人間洗濯機]と言った方が通じるかも?
田舎では“五右衛門風呂”がまだ現役の時代・・・、
そこに全自動人間洗濯機とくれば、みなが“オッたまげた”のも当然です。
2005年には「タイムスリップグリコ・大坂万博編」でウルトラソニック・バスがフィギュア化され、何百分の1?かのサイズで再現されました。
しかし、実物にお目にかかるためにタイムスリップの必要はありません。
京阪電車に乗って・・・、
ちなみに・・・
2005年にタイムスリップグリコで再現されたウルトラソニックバス、
よくできてます!
同封の解説文によると、実物は「サンヨーミュージアムに展示されている」とあります。
しかしウルトラソニックバスを開発したサンヨー(三洋電機)は、後にパナソニックに吸収合併されることに。
というわけで現在は「パナソニックミュージアム」に展示されています。
パナソニックミュージアム
パナソニックの本社(大阪門真市)にある「パナソニックミュージアム」
(本社、ミュージアムは左側にあります)
入館料は無料ですが、魅力的なグッズがいろいろあり“ただ”では出てこられないかも?
ミュージアムはテーマにより「松下幸之助館」と「ものづくりイズム館」に分かれています。
お目当てのウルトラソニック・バスは「ものづくりイズム館」にあります。
初対面の感想としては、映像やイメージ通りといった感じ!
(思ったより小さかったとか、ちょっとがっかりというのはよくある話)
50年経った今見ても“明るい未来”を感じる・・・。
当時の印象が強かったせいなのか、デザインがそう思わせるのか・・・。
とにかく残っていてよかったと強く思います。
当時の明るい末来感を今に伝える貴重な存在。
科学技術の進歩=明るい未来とはならなかったが・・・、
しかし、何か違和感を感じませんか?
その原因は、当時はなかった煙突?の存在です。
煙突が突き出ているだけで、一気に生活感が増します。
タイムスリップグリコの解説文によると
「万博の後、地方の旅館に引き取られていたが、その後は製作元である三洋電機に戻ってきた」とあります。
ということは・・・、
林業の話題で登場するフォレストワーカーの林さんと桧山さん。
以前、ドラム缶五右衛門風呂で・・・、
お二人のことは放っといて・・・、
本来ウルトラソニック・バスは、足元からポンプで給排湯を行う仕組みでしたが、旅館で使用する際に給湯配管を上部に変更したのではないかと思います。
せっかくの流線形カプセルが・・・、とも思いましたが、実際に使用された証または名残としてそれはそれでよいのでしょう。
実は発売されていたウルトラソニック・バス
さらにタイムスリップグリコによると、
「万博でお披露目されたものの製作費は300万円で、翌年には小型化して1台250万円で発売された」とあります。
確かに万博バージョンは日本家屋にはデカすぎます。
小型化され250万円で発売とありますが、2005年当時の物価に換算すると約1200万円なり!
庶民にはちょっと・・・ねぇ(;^_^A
小学校時代のスーパーカーブームで、カウンタックなど数台を呼び寄せ披露してくれたS君の豪邸にはあったかも・・・。
よくにたコンセプトの家電を発見!
ウルトラソニックバスのあるマスターピースギャラリーには、6つのテーマに分かれ歴代の家電が展示されています。
以前ご紹介した「電気自転車」もここに展示されています。
⇒EXPO’70大阪万博Vol.11-電気自転車
今回ピックアップするのはこちら。
ジェットパックに見えなくもないですが、正体は・・・、
展示品は2000年モデルです。
全自動ではありませんが、座ったままでよいのはウルトラソニックバスと同じ。
ウルトラソニックバスは健康・美容系でしたが、こちらはバリアフリーやユニバーサルデザイン系でしょうか。
こちらは・・・、何系?
ウルトラソニックバスのあったパビリオンについてはこちらで。
⇒EXPO’70大阪万博vol.3ーサンヨー館
ウルトラソニックバスの続きはこちらで。
⇒EXPO’70大阪万博Vol.21ー続ウルトラソニック・バス(人間洗濯機)