たかがチェンソーと侮ることなかれ⑩ー続・エンジン始動

エンジンで動くチェンソーや刈払機、しばらく使わず放置すると・・・、
エンジンがかからない!
毎日使用しているのに、ある日突然エンジンがかからなくなる・・・。
けっこう気まぐれで意地悪な奴らです(;^_^A
今回の(も?)被害者は新人FWの桧山さん、気まぐれチェンソーに翻弄されてます。

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始動性の良し悪しは個体差?扱い方の違い?


新品の状態で、すでにある程度の個体差があります。
かかりの良し悪しで当たり外れがあります。
キャブレターの癖なのか、プラグの性能なのか・・・、いろいろな部品がかかわっているため理由はよくわかりません。
(新品でもキャブ調整が必要なものもあります)
不良品でない限り、許容範囲の性能差です。

それより各々の扱い方による影響が大きいかと。
慣らし運転の有無、スターターの扱い方、エンジンが冷えているときのアイドリングの有無、アクセル操作の癖など。
ソーチェーンの目立ての上手下手によっても、エンジンの負荷に違いが生じます。
大切に扱えば相性ピッタリの良い相棒になってくれますが・・・、
ある日突然やってくる“反抗期”に手を焼かされるのです(>_<)

原因その1・ガス欠


桧山さんがまず確認するのは、燃料タンクです。
燃料を入れたつもりが実は空だった!ということも。

(フィルターの汚れ、燃料ホースのねじれ・折れ曲がりがないかもチェック)

ガス欠であればよいのに(給油すればOK)という期待を込めてタンクの中身を確認。
残念ながら・・・、ガソリンは満タン!

原因その2・点火系


次に疑うは、点火系です。
上部カバーを開け、プラグレンチで点火プラグを外します。
スパークする電極部分を確認。

あれだけスターターを引いたのにプラグが乾いている、ということはここまで燃料が来ていない証!
あと百万回スターターを引いてもエンジンはかかりません。
残念ながら、桧山さんにできるのはここまで。
先輩の林さんに助けてもらうしかありません。

ちなみに、プラグの電極が燃料で濡れていたなら、
(A)プラグキャップをはめてプラグの側面とシリンダーブロックを接触させた状態でスターター引きます。

(暗いところで確認を!)

電極隙間でスパークすれば、点火系は正常ということになります。
シリンダーやプラグの燃料を飛ばしてから元に戻し、アイドリング調整を上げてから再チャレンジ!
(冬場の気温の低い時期は、始動前にアイドリング調整が必要です)
それでもだめならキャブレターの調整(L/Hニードル)を試すしかない(下手にいじるとエンジンが壊れます)

電極隙間でスパークしなければ、プラグを交換して再度(A)で点火を確認。
点火すればOK(問題解決)
点火しなければ、メインスイッチの接点不良イグニッションコイルの故障を疑います。

原因その3・キャブレター


林さんにこれまでの経緯を説明したところ、
「ダイヤフラムが原因かもね」と。
ダイヤフラムは、キャブレター(燃料を気化する装置)のパーツです。
キャブレターを固定しているネジ、各リンク、燃料パイプを外して本体を取り出します。
(左がキャブレター、右はマニホールド)

上部にポンプ・ダイヤフラム、下部にメタリング・ダイヤフラムがあります。
まずは上部カバーを外して、ポンプ・ダイヤフラムの状態をチェック。

ポンプ・ダイヤフラムは振動(脈動?)で燃料を吸い上げます、見た目はただのペラペラのシートですが。
ポンプ室まで燃料が来ていないようで、原因はポンプ不良のようです。
下部カバーも外して、メタリング・ダイヤフラムをチェック。

燃料が送られず乾いていますし、弾性パーツが変形しかなり劣化しています。
メタリング・ダイヤフラムは、ポンプから送られた燃料の量とタイミングを調整して内部に送り込む役割(だそう)
交換する場合は、ポンプ/メタリング・ダイヤフラムと両ガスケットの4点セットで行います。
チーム森のゼノア37シリーズ(ワルボロWT)純正品で約3000円と、結構お高め!
海外製品なら数百円!です。

ダイヤフラムを交換した桧山さんのチェンソー。
恐る恐るスターターを数回引くと・・・、

こうしたトラブルも新人桧山さんにとっては、いろいろ学べる良い機会です。
これにて一件落着のはずですが、ちょっとだけ林さんに叱られて・・・、まだ続きがあるようです。

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