たかが草刈機と侮ることなかれ⑤ー股バンド

夏場の下刈り作業、チーム森のメンバーで元気ハツラツ!なのは杉山さんだけ
山での刈払機(草刈機)作業は常に災害と隣り合わせ、運動神経抜群の杉山さんでも安全保護具を着用し細心の注意を払います。
今回、新たに追加される装備は股バンド
これで完璧な防御となるはずですが・・・、

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前回までのおさらいと股バンド


これまでの安全装備としては(リゾートな服装は見なかったことに)

肩掛け式Uハンドル刈払機+肩バンド腰バンド

これに今回は股バンドが追加されます。

目的は、腰バンドが上にずれないよう固定すること。
転落・転倒時やキックバックを起こした際の衝撃で腰バンドが上方にずれると、刈刃が足に接触する恐れがあるためです。
股バンドにより、体全体がセーフティーゾーンに収まった状態で固定されるというわけです。
実際の作業スタイルがこちら、

刈払機専用ハーネスには、安全性に加え作業性の向上作業負担軽減というメリットも。
ちょっと(かなり?)お高いですが、暑さで脱落者が続発する下刈り作業では価値を発揮するのでは。

今のところ、既製品には股バンドが付いていないので、自作する必要があります。
とは言え、難しい工作ではありません!(^^)!

「緑の雇用」災害事例(FW研修生テキスト)より

股バンド自体は、手芸用品の平バンドとバックルで簡単に作れます。
ハーネスとの連結には、カラビナが便利。
しかし、ハーネス側に多少の工作が必要かも。

安全と効率のバランス


「安全!安全!」だけでは仕事にならん!とよく言います。
(最初は自分も言ったし、後に自分も言われる側に)
しかし、安全対策という視点では、安全の追求は効率アップにつながると思います。
労働災害や機械の破損が多発する林業では、労災保険や修繕費用がかなりの高額に(1000万円/年 近いコストがかかる場合も)
効率云々の前に、安全作業の徹底を促す方が利益につながります。

しかし、バランスのとり方が難しい・・・。

確かに、効率度外視でこのまま安全に振り切ってしまうと・・・、
仕事として成り立たない(>_<)
(ボランティア活動ではないので)

逆に、安全を無視して効率のみに振り切っても・・・、

仕事はできる(いつ労災事故が起きてもおかしくないが)
ここが落とし穴となるのです。

そこで安全対策には、
安全意識の維持向上のための教育・活動と、
人が判断ミスを犯しても身を守れる安全装備に重きが置かれます。

安全装備にも効率とのバランスが・・・


Uハンドル刈払機+専用ハーネス(肩・腰ベルト)+股バンドは、下刈り作業の安全装備としてほぼ死角なし!
なのですが、現場の勾配が少しきつくなると、効率性に問題が。
やむなく、股バンドを外すことに・・・。
さらに地形が急峻になると、Uハンドル刈払機では対応できなくなりループハンドルに変更・・・。
安全装備とは言え、効率性を全く無視することはできません。
また単に使い勝手が悪いということではなく、リスクを見極めたうえで適正な安全な装備を選択します。
安全性に死角が生じる場合、毎朝の安全ミーティングなどで注意喚起を行い安全意識の向上を図ります。

ただ新人さんが初めて刈払機を扱う際は、勾配の緩い地形でUハンドル+ハーネス+股バンドから始めるのがベスト。
刈刃と自分との間隔(距離感)を体に覚えこませます。
特に刈刃を近づける場合、必ず自分もさがる(離れる)を意識させます。
意識させることが大切!
ある新人さんに、防護ズボンを着用したうえで(義務化される前)チェンソーを扱ってもらったところ・・・、
わずか数日で防護ズボンがボロボロに!
安全保護具の意味を取り違えている様子で、キケン予知や安全意識はどこに???
そこから教えるの?という新人さんも意外と多い(>_<)

この方も時々???な一面を見せ・・・、森さんや林さんを悩ませます。

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