一日の下刈り作業を終え、バテバテの森さん・林さん・桧山さん。
対してひとり元気な杉山さん!自宅周辺の草刈りもやっちゃいます!
(田舎では仕事終わりか休日の草刈りがつきもの)
ここで秘密兵器登場‼
危険で扱いにくい草刈機(刈払機)が全く別物に変身します!(^^)!
「ジズライザー」
北村製作所さんの「ジズライザー」いわゆるナイロンカッターです。
元々はチップソーなどの下面に取り付ける安定板(抑え金具の代用品)だったものに、ナイロンカッター機能を追加したものです(という個人的な認識)
職場の同僚から「地擦りさせながら作業できるので楽だ!」と聞いたのでホームセンターへ。
すでにナイロンコード対応の安定板が発売されていたので、こちらを購入。
ナイロンコードは、金属製の回転刃と違って足などに当たっても切れないため安全!
刈払機を腰位置に固定させる必要もなく、キックバックの危険もありません。
残念ながら、草木が繁茂する下刈りには使用できませんが、市町の公共施設の除草作業などでよく使います。
(ナイロンコードは、かん木や成長した笹など堅いものは切断不可、つる植物も苦手)
刈払機の排気量によりコードの4本出し・2本出しを選択。
排気量が25㏄以下なら2本出しの方が効率的です。
消耗品とは言え、ナイロンコードはある程度の値段(2000円前後)のものを使った方がかえって経済的です(切れ味が良い・耐久性がある)
ただし、ナイロンカッターは高回転で使用するため広範囲に小石などが飛散。
なので車や人の往来の激しい場所では使えないことも。
(車のガラスでさえ割ってしまう威力があります)
飛散方向は、時計の針でいうと4時~10時あたり。
常にそちら方向には気を配る必要があります。
自分の立ち位置(6時)にも飛んでくるので、ゴーグル・フェイスバイザー・エプロンなどの全身防護が必要。
もう少し回転を抑えた状態で使えないものか・・・、
「ジズライザー・エアードライブ」
2011年か12年ごろ、三県内のとあるホームセンターでジズライザーの特設コーナを発見、社員の方が商品の説明をしておられました。
自分が林業従事者であることを述べたうえで「実はジズライザーを使わせてもらっているが、カットするのはコードの先端部分だけなのでそれ以外の下側部分を円盤で覆ってほしい」とリクエストしました。
こちらの勝手な要望にも耳を傾け、「持ち帰って検討します」と丁寧に対応していただきました。
実は林業機械展などでも、メーカーさんと直接お話しできるので「こうしてほしい」「これを造ってほしい」と、いつもリクエスト。
たいていは「無理です」で終わり。
まあ、今回も・・・、
それからしばらくしてホームセンターでこれを発見!
「エアードライブ180」
(もう一回り大きい240もある)
上から見たエアードライブ。
ナイロンコード内側は回転速度が遅く、地面や草木に接触するとパワーロスしやすいため、円盤でカバー。
下から見たエアードライブ。
地擦りさせるため、中央がドーム状に盛り上がってます。
右側の長めのレンチでないと取付ボルトにアクセスできません。
実際に使ってみると、回転を落としても十分切れる!
理由は、コードの先端のみが雑草と接触するためパワーロスが抑えられたこと(予想通り)
さらに、円盤(ディスク)の重量と遠心力による惰性(勢い?)が加わり切断能力がアップしているように感じます。
(動力をオフにしてもエアードライブはしばらく回転し続ける)
とはいえ、チップソーに比べると多くの小石やら何やらが飛び散るため、周辺への配慮は必要!
使用感は、ナイロンカッターとチップソーの中間というイメージ。
回転を抑えてチップソー感覚で使うと、ナイロンコードの節約にもつながります。
同じようなリクエストがあったのか、元々開発が進んでいたのかは分かりませんが、要望したものが商品化されるとうれしいものです!
最後に、メーカーさんにお願い!
下刈りで使えるナイロンカッターを造ってほしい・・・。
(お願いするのはタダなので)