高性能林業機械ーIHI・F801フォワーダその2

午後の作業を終え戻ってきた桧山さん。
本日は集材の荷掛けを担当、ヘトヘトのご様子。
それを見ていた森さんと林さん。
「ひーちゃんには気の毒だけど・・・、早い方がいいよね」
「今後のことを考えると・・・、仕方ないよ」
何やら神妙な面持ちで桧山さんのことを話し合うお二人。
もしかして・・・、ひーちゃんお払い箱!?

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「ひーちゃん、大事な話があるんだけど・・・」


「明日から、フォワーダの練習しようか」
操作が苦手なので「林業機械には乗りたくない」断固拒絶していた桧山さん。
しかし、これから暑くなる季節、毎日毎日ウインチロープを引っ張っていては体がもたない。
若いとはいえ先々のことを考慮して、早めに機械に慣れてもらうことに。
スギちゃんほど体力のない桧山さん、渋々「やります・・・」と。

という訳で始まった桧山さんのフォワーダ特訓ですが、なんだかんだ言っても若い子は呑み込みが早い。

特にF801フォワーダは高性能林業機械入門編としては申し分なし!
大きなボディーもアーティキュレート機構をマスターすれば取り回しは楽ちん!
走行だけでなく、グラップル操作も頑丈・安全・快適なキャビンから!
しかも運転席が回転して、前後どちらでも走行・積み込み可能!
至れり尽くせりのF801フォワーダ、その分お値段も高い!

森さん、欧州型F801フォワーダを見て思うことがあるようで。
国内型の作業はこんな感じ。

これが当たり前で、特に不満もない。
でも「ヨーロッパと日本の林業、働き方のとらえ方がずいぶん違うなぁ~」と。
規模や条件が違うので仕方ないと言えばそれまで、でも・・・、
「もっと作業を快適化して、持続可能な働き方に変えていかんと」
F801フォワーダも快適性を追求しなければ、もっとお安くなったでしょうがそこは欧州型としては譲れなかった?

何せ自然相手のお仕事ですからねぇ


自然に係るお仕事ですから、意義や楽しいこといっぱい。
しかし、自然相手ということで危険もいっぱい。
何より、労働災害防止・安全が最優先!
森さんのようなリーダーは、みんなが無事仕事を終えると「ほっと」一安心。
しかし、無事ならそれでOK!でいいの?
仕事がきついのは当たり前!?
無理な仕事を続ければ機械が壊れるように、人だって・・・、

生身で働くチェンソーマンや荷掛け者(ウインチマン)は色々大変です。
上からは雨・雪だけでなく、枝がバサバサ降ってくるし、
下からはダニが上がってきて、ややこしいところに食いついたり、
暑いし、寒いし(暑いよりは寒い方がまし)
装備は多いし、重いし、危ないし、
ブトやハチもいるし、
木は思うように倒れんし、材は重いし、
ウインチワイヤは重いし、斜面の上り下りはしんどいし・・・。
快適な重機で働くオペレーターと、外で作業する人との“格差”は広がる一方。

研修で伺ったある職場では、チェンソーマンに気を遣って重機をオープンキャビンにしてました。
重機オペが空調の効いたキャビンで仕事するのは、チェンソーマンに失礼だということで。
大変なことはみんなで一緒に乗り切ろう!
個人的には、妙に腑に落ちたのですが・・・。

どうせなら


森さんの考え方はちょっと違うようで、より快適で持続可能な職場を目指す!

みんなで合わせるなら、左ではなく右側のひーちゃんの方がいい。
自然相手とあきらめずに、左のひーちゃんの労働負担を軽くして、快適・楽ちんな右のひーちゃんに近づけるべきではないかと!
でないと、だれも林業に寄り付かなくなる(>_<)

とにかくやってみよう!


労働負担を軽くする

木寄せワイヤーロープを繊維ロープに変更。
ワイヤーロープに比べると扱いは難しいけど(重機オペは嫌がる)荷掛け者の労働負担軽減には効果大!
導入している職場は、機械もシステムも働き方も先進的なところが多い!

作業負担が減ると・・・、さらなるイノベーションが!?

事務方と交渉

森林施業プランナーとは、無理な集材作業をなくすよう(切り捨てに変更など)交渉するも、森林所有者さんたちの意向もあってかなかなか・・・。
そんな中、事務方から「集材用にコンマ45のウインチ・グラップルを導入予定だけどどうか」と相談。
(以前は、勝手に買ってきて「これ使え」的な感じだったので、相談してくれるのはありがたいこと)
集材用なら、コンマ25のスイングヤーダに変更してはどうかと提案。
人と機械の共同作業では、機械より人の負担軽減が効率アップにつながります。
ウインチ・グラップルよりスイングヤーダの方が、荷掛け者は楽です。
(ひーちゃんの考えるサテライト・ドローン付なら、ウインチ・グラップルで十分なんですけどね)
欲を言えば、タワーヤーダを買ってくれるならなおGOOD!
価格がほぼ同じだったこともあり、スイングヤーダに決定!(^^)!

スマート林業の推進で

育林・造林のコストダウン(ドローンや下刈りマシーンなど)=重労働からの解放!

労働を快適化

林業には向かないと勝手に思い込んでいた「空調服」
かなり「気持ちいい」そうで・・・。

 

人も機械化

またひーちゃんが妄想を膨らませそうですが・・・、

そっち系(アシストスーツなど)ではなく、手工具の機械・電動化。
例えば、電動クサビ。
直径40㎝超えの立木になるとクサビ打ちが一苦労、かと言ってやたら重い油圧ウインチを持ち歩くほどではない。
そんな時活躍しそうな電動クサビ!
これに食いついたのが・・・、元建設関係の林さん!
「こ、このインパクト(レンチ)は・・・・・・」
このお話は、次回へと続きます。

快適なF801フォワーダに乗ってご機嫌の桧山さん。
グラップル操作の練習を一人コツコツやってるようで、森さん林さんも一安心!
森さんはメンバー全員でローテを組み、重労働を均等に回すことを目指しています。
その意味では「大変なことはみんなで一緒に乗り切ろう!」なのです。

では、ご安全に!

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