パナソニック(旧ナショナル)さんの充電ドリルドライバー、発売は1979年。
その後わずか5年で(1984年)スペースシャトルに搭載され宇宙で活躍するまでに!
今回は、昭和レトロな充電ドリルドライバーのお話です。
初代充電ドリルドライバー「EZ500」
(パナソニックミュージアムにて)
初代はバッテリ内蔵型でした。
最近の充電モバイル系の製品に内臓バッテリー型が多くなっているような・・・。
しかも「バッテリー交換はできません」とくる(個人的には嫌いです)
作業ツールとしては充電中作業がストップするのは効率が悪いということで・・・、
同じ年に後継機「EZ505」電池パック式が登場します。
電池パックは筒状の本体後方からセットするタイプ。
現在のグリップ下部に電池パックをセットする「T型フォルム」を日本で初めて採用したのがパナソニックさん、1981年のことだそう。
同じ年に、バッテリーもDC9.6Vにパワーアップ。
90年代半ばに自分が初めて手にしたのが、「ナショナル」(現パナソニック)のドリルドライバーとインパクトドライバー(DC9.6V)
小型化前のモデルで、その分パワフルだった気がする(気のせいかも)
同業者(塗装屋)にあげてしまったので、もう手元にはありません。
(自分も型枠大工にもらったので!(^^)!)
周りが「マキタ」か「日立(現ハイコーキ)」の中で、ナショナルはちょっと浮いた存在でした。
実はナショナル、電気屋さんつながりで?電気工事関係者に人気!
なので?東海道新幹線浜松工場でも充電工具はパナソニック!
(DC14.4V インパクトレンチ)
なので?林さんの宇宙服も・・・、
「0系」新幹線仕様!
「いつもナタは携帯すべし」の師匠の言葉を守って・・・。
ロングセラー「EZ502」
1983年(昭和58年)発売の「EZ502」
現在でも「EZ6220X」という型番で本体のみ?購入できます!
世界初だった変形スタイルの充電ドライバー、TV中継とスピーカーの配線工事を手伝う機会があり90年代半ばに購入(型番はEZ6220)
今でもそうですが、パナソニック製品はホームセンターなどでは売ってない。
当時はネット通販もないし・・・、玄人御用達の金物店で取り寄せ。
アリーナや大ホールで小型スピーカーを何百と設置する“分散音源方式”(逆は集中音源方式)
下っ端なので、スピーカーコードや同軸TVコードの運搬や設置(力仕事)でEZ6220は宝の持ち腐れ。
小さくても回転スピード高/低2段切り替えに、クラッチ機構付き(段数は忘れました)
ドリルドライバーに必須のクラッチ機構、締め付け具合を調整できます。
そもそもクラッチがなければ、ただの“穴あけドリル”になってしまう!(^^)!
現在の主力はリチウムイオン電池3.6V/7.2Vに移り、使い道も広がってます。
電池がダメになり、数年前にEZ6220を手放したことを今でも後悔・・・。
大は中も小も兼ねない!ドライバー
いろいろなサイズのネジやらビス。
用途も素材もいろいろで、当然使用するドライバーも様々。
電動工具は、先端(ビット)が交換できるとは言え、一台で穴あけ・締め付けすべてをこなすのは難しい。
昭和・平成初期の時代は、
ドリル
ドリルドライバー
インパクトドライバー
この3点がなければ満足な作業はできなかった。
言い方を変えると、穴あけ・ネジ締め・インパクトと役割分担がキッチリしていた。
が、それも今では昔話になりつつある・・・。
次回に続きます。