たかが工具と侮ることなかれ⑥ーマルチプライヤーその3

何でもこなすマルチプレイヤーまたはオールラウンダーになるのか。
それともポジションを決め、そこでのエキスパートを目指すのか。
新人桧山さんは、どっちの道に進むのでしょう・・・。
その前に、とりあえず彼女のマイ・マルチプライヤーを選ぶことにいたしましょう。
自分で何か見つけてきたようで・・・、

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エンジニアの「ネジザウルスGT」


「キャップ付きで色がかわいい(ピンク)ので、これでいいです」とただのプライヤーを持ってきた桧山さん。

マルチツールのチョイスだったのでは?
けど、よく見ると「ネジトラブルのレスキューツールと書いてある!
すると工具マニアの林さんが、
「それ、プライヤーじゃなくて特殊ドライバーよ!」と。
エンジニアさんの「ネジザウルスGT」(日本製)です。
頭が潰れたネジを外すことに特化した、特殊工具なのです!(^^)!
プライヤーの先端には、ネジ頭を直に掴めるよう縦溝(本来は横溝)加工。

実はチェンソーのような振動工具は、その性質上ネジが緩みやすいので定期的に確認しています。
しかし、ネジを固く締め過ぎると、今度は固着して分解できなくなります。
(マフラーやクランクケースなど金属部のネジが固着)
諦めていたネジも「ネジザウルスなら外せるよ」と林さん。
ただ、ネジが折れると厄介なのでご注意を!
(サビ取りリキッドの併用がおすすめ)

ということで、ネジザウルスは桧山さんの手を離れ、チーム共用のツールボックスに収まることになりました。

マルチプレイヤーorエキスパート


只今“フォワーダー特訓中”の桧山さん。
これまでこなした仕事はと言うと(右側丸で囲んだもの)

主に伐採・搬出関連の仕事が多いようですね。
育林では、下刈りを経験済み。
FW1年目の桧山さんは、引き続きFW2・FW3の研修を通して林業に必要な知識や資格を習得していきます。

ご参考に⇒たかがチェンソーと侮ることなかれ⑧ーフォレストワーカー研修

リーダーの森さんは、桧山さんが「フォワーダ」で機械操作に慣れたのち、バックフォー、グラップル・・・、と誘導していきたいご様子。
(本人次第ですが)
加えて、今のうちに昔ながらの造林・育林作業を経験させたいともお考え。
木材自給率アップのため伐出に注力したことや、再造林が進まない(コストの問題)ため、再造林・育林を経験したことのないFWも少なくない。
昔(15年から20年?)のスーパー林業人のような、地拵え・植林・枝打ちから皆伐まで、すべてをこなすマルチプレイヤーが育たない。
SDGsもあるので、いつかは本気で再造林(雑木に戻すも含め)育林にも取り組まねば・・・。
コストダウン・労働負荷減により、育林(植林・下刈り)作業の仕方も変わっていくはずですが、昔ながらの理屈やノウハウも無駄にはならないはず。
技術が途切れないよう森さん林さんたちは、マルチプレイヤー杉山・オールラウンダー桧山誕生を目指しているのです!
けど・・・、AIにより誰でも(経験なしでも)作業できるシステムができるかも・・・。
(アナログ人間にはちょっと寂しいが、デジタル化で生産性アップしないと生き残れない)

ということで、森さんは「道」の開設に杉山さん・桧山さんを連れていくことに。
道と行っても車や重機が走る「林道」「作業道」ではなく、人が歩く「歩道」です。
育林の基本は「歩道」ですので!(個人の見解ですが)
では、また・・・。

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