夏暑く、冬寒い!昭和の軽自動車。
特に“軽トラ”は「荷物を積んで走ってなんぼ」の時代、快適性は二の次です。
そこで林さん、簡単にできる“断熱”(ついでに遮音)で暑さ寒さをしのぐことに。
シート・足元の断熱・保温
貨物車(バン・トラック)は、乗用車(ワゴン)に比べて価格がお安い。
その分、いろいろ省略・簡素化・旧式装備となっているわけですが・・・、
断熱材や遮音材も必要最低限しか装備されてません。
時には、省略しすぎのケースも。
1BOXバン・ワゴンがディーゼル全盛の時代に、ガソリン車を購入(新車)したところ、マフラーの熱で荷室のフロアーシートが“溶けた”のです。
メーカーが色々検証した結果、マフラーに異常がないことから断熱不足との結論に。
繊維製の断熱材を荷室に敷いて問題解決となりました。
これはレアなケースですが、エンジンやマフラーの熱が車内に伝わらないよう断熱加工すると、夏場エアコンの効きが良くなるなど快適性がアップします。
キャリィの場合、エンジンがシートの下やや後方にあるため、キャビンに熱が上がってきます。
センターコンソールなども熱を持ちます。
ただ、フルキャブでしかもエンジンルームがスカスカなせいか?思ったほど熱がこもらない気がします。
現行エブリイ(スクラム)のようなセミキャブの方が熱を持つようです。
ということで夏の暑さ対策として、シート裏側に断熱材を追加。
(センターコンソールはスクラムほど熱を持たないので、キャリィは省略)
(上:運転席側 下:助手席側)
「かいおんくん」(矢澤産業)というボンネット吸音断熱材を流用。
新聞紙等でシート裏面の型を取って切り取るだけです(接着面の裏表を間違わないように)
貼り付けは、粘着シート付きで簡単です。
個人的にはお勧めです(スクラム・キャリィに施工)
冬はヒーターがあるので、シートが温もらなくても問題なしです。
今度は、寒さ対策として足元に断熱材を入れてキャビンの保温効果を高めます。
鉄板むき出しの軽トラのキャビンは“寒々しい”ので。
(フロアーシートに合わせて断熱材・フロアカーペットをカット)
この時代のキャリィは“頭寒足熱”に忠実で、足元とフロントウィンドウにしか温風が出ません。
ダッシュボードの吹き出し口からは冷風しか出ないので、足元の保温は大切なのです。
森さんのホンダ・アクティーも、過去に寒冷地を走行していたようで、その時のオーナーさんが足元に断熱材を入れたようです。
車内の遮音・防音
昭和のキャリィの車内はうるさい!
遮音・防音したところで無駄な抵抗(>_<)
スクラムで使用した(上の断熱材も)遮音シートが残っていたため、断熱処理ついでに施工することに。
鉄板の振動を抑えると良いらしい?とのこと。
遮音・防音は奥が深いので、深追いはしません!(^^)!
オーディオが聞きやすくなったので、シート下の「かいおんくん」と合わせて多少の効果はあったかも・・・。
もう1台のスクラムは、もう少し真面目に遮音・防音処理を施しましたが、結構効果が出てます。
ただ、車中泊仕様ゆえ、窓にはカーテンや断熱目隠し、荷室フロアーは高床式2層構造など、吸音素材が多いことも影響しているかと。
林さんのキャリィは、昭和の軽トラらしい“騒音”も楽しみながら走るのがよろしいようです。