いつも仲良しのスギちゃんとひーちゃんが、なんかギクシャクしたご様子。
今日は会話がかみ合わず互いにストレスが溜まって険悪なムードに。
ちょとしたズレが、不調の原因になるというのが今回のお話です。
不調の原因、ドライブスプロケットとソーチェーンのズレ
ソーチェーンが回転する仕組みはいたって簡単!
動力側のドライブスプロケット(以下Dスプロケ)と、ソーチェーンのドライブリンクがかみ合って回転します。
(Dスプロケ⇒左:クラッチドラム一体式 右:リム交換式のリム)
「引っかけて回すだけ」の大雑把な関係に見えますが・・・、
お互いのかみ合わせが少しばかり(ミリ単位)ズレるだけで、動きはギクシャク!
その症状は、
スムーズにソーチェーンが回らない、
いくら調整してもソーチェーンがたるむ、などに表れます。
ズレの原因は・・・、Dスプロケの摩耗です。
(ドライブリンクとの接触で摩耗します)
取説によると、Dスプロケの歯が0.3ミリ~1ミリ摩耗した時点で要交換!
(新ダイワD395D[後継機E1039D]の取説より)
(ゼノアG37・G42シリーズの取説より)
ソーチェーンも使ってるうちにかなり伸びる(1~2センチ/40㎝バー)のですが、各ドライブリンクの間隔で計算するとごくわずかで無視できる範囲のよう。
調子がイマイチ・・・、というときはDスプロケのご確認を!
摩耗で穴が開いたドライブスプロケット
「これはまずいよね」と先輩が持ってきたDスプロケ。
技術・体力・性格共にピカ一の尊敬する先輩ですが・・・、Dスプロケが摩耗して穴が開いてる!
「よくぞここまで!ここまで使えばDスプロケも本望か・・・」
いやいや、そうとう使いにくいチェンソーだったはずですが・・・、そこは技術でカバーできるのか???
良い子はマネをしないでください!(^^)!
(マネしたくてもできないと思う)
ドライブスプロケットのメンテナンス(ごく簡単に)
Dスプロケのメンテナンス性でチェンソーを選ぶことはないでしょうが・・・、
メンテのしやすさでは、インクラッチ式。
(Dスプロケの取り付け方が内側か外側の違いです)
スギちゃんの「新ダイワE1039S」などがこのタイプ。
Eリングを外すだけで、Dスプロケの脱着・交換ができます。
「ゼノアG37シリーズ」などはアウトクラッチ式で、特殊工具がないとDスプロケの脱着ができません。
アルミ製のピストンストッパーはネジが潰れやすいので装着は慎重に!
(スターターロープ等をシリンダーに詰め込んで代用も可能です)
お財布にやさしいという点では、リム交換式。
クラッチドラムと分離できるため、摩耗したリムだけを交換できます。
(ピッチ1/4と.325のリム)
ただし、チェーンの装着時にドライブリンクをリムにはめるのががちょっと面倒。そこはクラッチドラム一体式の勝ち!
つまり、4通り(イン/アウト✕一体式/交換式)のチョイスができるドライブスプロケット、なかなかのディープパーツです!
ギクシャクしていたお二人も、互いの気遣いで友情をメンテナンス!(^^)!
本日も仲良く共同作業、ご安全に!