昭和の原付バイク―スズキ・ハイ(Hi)

元ヤンではないことが判明した森さん(前回のパッソルⅡのお話)
でも、ひーちゃんはまだ疑っているようでして・・・、
「先輩・・・原付乗るとき股開くの何でですか?」
「あれはね・・・バイト先のスズキ・ハイに乗ってたときの名残なんよ」

スポンサーリンク

ハイパースクーター「スズキ・ハイ(Hi)」


1985年(昭和60年)登場のスズキ・ハイ。

(総合カタログしか持ってないので・・・)

当時のスズキさんのスクーターラインナップがこちら。

同世代の3代目ホンダ・タクト(通称:スーパータクト)でさえ最高出力が5.0馬力だったのに対し、こちらはハイパーな6.5馬力!
前にも言いましたが、新車ハイを空中ジャンプさせてしまったので・・・、
カタログの画像は決して大げさな演出ではありません。

森先輩はこんな感じでハイに乗ってたに違いない!

ハイは中華料理の出前にピッタリ!


「バイト先の中華料理屋で乗ってたんよ・・・」と森さん。
中華料理屋の出前は、汁物が多くしかも鉢が陶器(当時)なので重い!
加えて、それを運ぶ“おかもち”もそこそこ重い!
またラーメン系はことわりを入れてあるとは言え、配達は時間との勝負!
そこにもってこいだったのが、ハイパーなスズキ・ハイ!
「カブやメイトもあったけど・・・軽快で取り回しが楽なハイの出番が多かったのよ」と森さん。
「重いおかもちを足元のステップに置くと安定するし料理も揺れないんよ」
(カブ系だと重心が高く不安定、料理も偏りやすい)
ハイのステップはやや小さかったため、おかもちを両足でしっかり挟んですっ飛ばす!

「なるほど!」これにはひーちゃんも納得のご様子!(^^)!

馬力はさらにアップも・・・・


ハイのその後は、ハイR、ハイアップ、ハイアップRと進化していき、
最後のハイアップRで最高出力7.0馬力に!

しかし・・・、最高速度は時速60キロ。
これは1983年ごろから始まったメーカーの自主規制で、安全のため何馬力あろうが原付は時速60キロでリミッターが作動します。
そもそも、原付の法定速度は時速30キロなので・・・。

スピードが出過ぎる原付はキケン!なのは分かるが・・・、
スピードが出ない原付もキケン!
自動車の交通量の多い幹線(産業)道路では流れに乗れずかえってキケン(怖い)
「二段階右折もうっとうしいっす!」とひーちゃん。
ゆえに原付二種や普通二輪車に移行する人も多く、ますます原付(一種)の存在感が薄れていく。
新原付(一種)でさらに拍車がかかりそう(>_<)

「ところで林業も事故が多発!・・・そして安全ルールがまた増える!だよね」と森さん。
「全部守るのは・・・難しいっす」
「安全ルールをどうの言える立場にはないけど・・・ひーちゃんたちがルールを守れる環境を作るのがわたしの仕事だね」(現場だけでは限界が・・・)

「ひーちゃんは・・・これ以上やったらダメ!というリミッターを持とうね」と森さん。
「自分の能力を超えそうなら仲間を呼んで助けてもらうとか・・・」
「安全確認が取れないとか安全確保ができない状態では一旦思いとどまるとかね」
「了解っす!」

スポンサーリンク

投稿者: natsukopapa2017

動物と昭和と軽キャン好きのイラストレーターです。 林業(フォレストマネージャー)をしていたためその関係のお仕事が中心です。