伐倒方向にガンマークでねらいを定めて伐る。
「簡単じゃん!」とひーちゃん。
しかしやってみると・・・、
「このガンマークずれてるじゃん!」
ねらって的に当てる系が苦手な森さんも、
「ずれてる!ずれてる!」
すると林さん、
「あんたらのねらい方が間違ってるのよ!」
スギちゃんも、
「ガンマークには2タイプあるからまずそれを見極めないと」
ひーちゃんと森さん「詳しく教えてちょー」
ガンマークのことならスギちゃん先生!
チームがいまだに「ゼノアG3701」を使い続ける中、
スギちゃんは森さんからもらった「新ダイワ1039S」から「ハスクバーナー346XP ne」に機種変更!
(どれも時代遅れですが・・・なつこパパのお財布事情ゆえです)
旧国産機にはガンマークが付いてないので、今のところスギちゃんしかガンマークを使いこなせていないのです。
なので今回、森さんたちも自分でゼノアにガンマークを付けることに!(^^)!
するとスギちゃん、
「15m交差タイプと平行タイプがあるけど・・・どっちにする?」
そう言えばさっきスギちゃん言ってましたよね、ガンマークには2タイプあるって・・・。
平行タイプのガンマーク
伐倒木が倒れるラインとガンマーク延長線が平行になるタイプ。
このタイプのガンマークは、ガイドバーと直角になるよう刻まれています。
こちらのメリットは、
伐倒木の左右どちらでもガンマークが使えること。
伐倒ラインとガンマークの誤差が一定であること。
(誤差=伐倒木の会合線の中心からガンマークまでの長さ)
「急峻な地形ではこっちのタイプの方が使いやすいと思うよ」とスギちゃん(個人的な意見ですが)
あえてデメリットをあげるなら、
常に誤差修正が必要なので、伐倒競技のようなピンポイントでねらいを定めることが苦手かも。
15m交差タイプのガンマーク
「ひーちゃんがガンマークずれてると思ったのはこっちのタイプだね」とスギちゃん。
平行タイプと違い、ガイドバーに対してガンマークの刻みは直角ではありません。
15m先で伐倒ラインとガンマークの延長線が交差するようわずかに傾いています。
この時の伐倒ラインは、ガイドバー中央からの直角延長線とされるようです。
なので、伐倒木の太さやガイドバーの長さ・形状により多少の誤差が生じるのかも。
このタイプのメリットは、
15m先で誤差がゼロになり、ピンポイントでねらえる!
15mを誤差修正の基準にできる。
現場で何本か伐れば平均樹高の目安は付くので、15m+/-で修正値が計算できます。
長距離スナイパーじゃないので、伐倒木の長さ相当に照準を合わせることは理にかなってる。
デメリットは、
伐倒木の左側ではガンマークが使いえない(こともないが脳内修正が必要)ので、足場の悪い急峻地形では不利。
ゼノアにガンマーク!
先ずはガイドバーの取り付け、バー先を引き上げながらナットを締めます。
「どっちのタイプにする、わたしのハスクは15m交差タイプだけど」とスギちゃん。
こちらのタイプをチョイスすると、
(講師に聞く 安全な伐木作業の実践より:赤・青ラインはコード)
何台も計測(ガンマークの設定)するなら計測板(たてよこ約30㎝)を作った方が便利!
「これを使えば平行タイプの設定も正確にできるね」と林さん。
ただ、平行タイプだけならもっと簡単です。
ガイドバーの中心にマスキングテープをはり、真上から正確に差し金をあてる。
(エアクリーナーカバーのマスキングテープは関係なしです)
計測板より精度は劣りますが、マスキングで仮ガンマークをつくり実際に伐倒して精度を確認してみると良いかと。
これでひーちゃんもガンマークデビューです!
ところで、クラッチカバーにはこの直角ラインがゼノアにもハスクにもありますが・・・、何のため?