「折込より鞘(さや)入がいい」との希望で振り出しに戻ったひーちゃんの手ノコ選び。
今手にしている大ノコも“鞘入り”ではありますが・・・、
鉄塔刈りにはデカすぎです。
そこで登場するのはやはりこのお二人!
それぞれシルキー製の鞘入ノコを長年愛用、
「どっちもモデルチェンジ前の旧型だけどね」
では、林さんの鞘入ノコから・・・、
ロングセラー鞘入ノコ「ゴム太郎」(シルキー製)
林さん愛用の「ゴム太郎」発売から約40年経つロングセラー商品。
(恐らく「ゴムボーイ」と同年代)
こちらも「ゴムボーイ」同様、ゴム製ハンドルを採用した初の鞘入ノコとのこと。
ハンドルはやや小ぶりですが、ブレードと一体(モノコック)構造なのでしっかり安定!
弾力のあるゴムハンドルを大きめのネジで固定しているので、手袋着用時のグリップ感がピカイチ。
(新型も構造は同じですが、ゴムのはめ方を工夫し軽量化されてます)
刃渡りは、210mm・240mm・270mm・300mm(以前は330mm、廃版)からチョイス。
「林業で使うなら・・・この荒目300mmがお勧めよ」と林さん。
シルキーさんによると、木や枝の太さの3倍ストロークが最適な長さだそうで。
歩道(開設・補修)作業はそこそこ太い木を処理するので300mm前後がベスト!
するとひーちゃん「手ノコには横挽きと縦挽きがなかったけ」
「ソーチェーンと同じ(構造はちょっと違う)で縦・横・斜めOKよ!」
チェンソーは〈上部カンナ&左右小刀〉構造、手ノコは〈中央ノミ&左右小刀〉みたいな?
「ソーチェーンにはデプスがあるから・・・カンナか」とひーちゃん。
「でも縦挽き方向で使うと“きんぴらごぼう(くず)”がでるよね!」
ハードな林業向け!「ナタノコ60」(シルキー製)
「ナタノコ60!60cmですかぁー」と感動するひーちゃん。
「いやいや・・・33cm(30cmもあり)だから」と森さん。
(いまだに60の意味が分からん・・・)
「ガンガン切りまくるならこっちがお勧めよ!」
ゴム太郎のブレードより長さ・厚み・幅がひと回り大きいナタノコ60。
ゴム太郎と違い“目立て”ができるので切れ味が復活します。
「新型はハンドルと鞘が共に進化!より使いやすくなってるのよ」
(替刃は旧モデルハンドルにも互換性あり)
「赤色のビニールテープは落とした時見つけやすいようにですか?」
「その通り!ほんと山で黒は目立たんのよ・・・
新型は意図せず抜けないようストッパーが改良されてるから大丈夫よ」
決してお安くはない手ノコ!なくしたら相当凹みます。
チェンソー伐倒作業に手斧orハンマー
チーム森は手斧派ですが、最近は(以前から?)ハンマー派が多いような・・・。
ハンマーの良さは「餅は餅屋」クサビを打ち込むには最適アイテムです。
欠点は、詰められたチェンソー脱出用にナタか手ノコを持つ必要があるので荷物が増えます。
手斧の良さは、刃物とハンマーを兼ねているところ、持ち歩く道具を減らせます。
欠点は、打撃の際にハンマーよりクサビにダメージが加わること、
木に詰められた時に手斧を使うと、ガイドバー・ソーチェーンに当たり破損なんてことも。
先日、無料ダウンロードでリリースされた「講師に聞く 安全な伐木作業の実践マニュアル」で紹介された手ノコの使い方が勉強になりました。
(マニュアルイラストより、なつこパパ作です)
クサビを使用しながら伐倒する際に、追い口の最後の調整を手ノコでするとのこと。
(裂け上がりの危険のない状態で)
エンジン音がないため、繊維の切れる「ピキッ!」音を確認しながら切り進めます。
クサビを打ち込みすぎてガイドバーが入らない!みたいな時にも手ノコなら入るかも。
ゴム太郎のようなスリム&ロングな手ノコが活躍します。
チーム森もハンマー派に転向するか・・・(でも、冬の焚き火に手斧は必需品だし)
詳しくはこちらで⇒林業改良普及協会ダウンロードページ
てなことでひーちゃんの手ノコは・・・、
先輩たちの話を聞いてなかったのか、
「ポケットボーイ荒目130mm」また極端に短い手ノコだこと。
しかも鞘入でなく折込ノコだし・・・。
するとひーちゃん、
「小は大を・・・」
(おわり)