昭和の自動車-日産・キャラバン/ホーミー〈フウライボウ〉

(前回、前々回の続き)
昔々、カッパとヤマアラシとキタキツネとウミボウズの4人(匹?)が、なかよく木こりをしながら暮らしていたそうな。
ある時、そこにふら~とやってきたフウライボウ。
「一緒に木こりやったろか~」と言ったとか言わなかったとか・・・。

「この話まだ続くのか・・・」とひーちゃん。
「何で後からきて上から目線なん!」と怒るスギちゃん。
「フウライボウって・・・あの子だよね
どこからともなくやって来る・・・ブルアちゃんだよね」と森さんと林さん。

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上から目線も当然!?高級キャブオーバー車〈フウライボウ〉


フウライボウのベース車はキャラバン/ホーミー(E24型)という兄弟車。
このE24型が誕生したのは昭和61年(1986年)です。

(ホーミー・コーチシリーズのカタログ、平成元年6月)

当時の日産キャブオーバー車の最上級モデルで、ライバルはトヨタ・ハイエース!
つまりフウライボウは、カッパやウミボウズたちより格上の高級車。
なので、少々上から目線なのです。
とは言え現在の高級ミニバンタイプと見比べると、商用車ぽく見えてしまいますが・・・。
この時代のワゴン(コーチ)はバンとボディーを共用していたため仕方ありません。

フウライボウのご登場!


昭和63年(1988年)に特別仕様車として誕生したフウライボウ。
高級車ですが、RV仕様なので設定は4WDのみ!
こちらはフウライボウの初期型。


(平成元年6月時点)

平成2年にマイナーチェンジ、中期型に。
2WD車が追加されるのは平成4年以降です。


(平成6年11月のカタログ)

ごめんなさい、後期型(平成7年以降)に関しては資料がありません。

林道もスイスイ!フウライボウ


キャブオーバー車にありがちな“非力”とは無縁!のフウライボウ。
走りは申し分ないが・・・、燃費はよくない。

ロングホイールベース車は、デコボコ道やタイトなヘアピンカーブ(舗装/未舗装共に)が苦手ですが、
高級車らしからぬ?パートタイム式4WD+LSD(リミテッドスリップデフ)の本格RVだったフウライボウ。

確かな性能を根拠に「一緒に木こりやったろか!」と言えたのです。
(今の高級ミニバンでは絶対無理!)

近いうちに6人目がふら~と・・・


フウライボウが加わり木こりは5人に。

昭和の終わりから平成半ばにかけ、今回のような面白いクルマたちが街中を走っていました。
しかもRV特別仕様で山・川・海・雪山などアウトドアはもちろん、林業でも使える強者たちです。
とにかくこの時期は楽しいクルマがいっぱい!
てことは・・・、いつか6台目がふら~とやってくるかも?
「一緒に木こりやったろか~」ってね。

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投稿者: natsukopapa2017

動物と昭和と軽キャン好きのイラストレーターです。 林業(フォレストマネージャー)をしていたためその関係のお仕事が中心です。