日産自動車が推し進める、猫バンバン・プロジェクト。
 温もりを求めて、車のエンジンルームやタイヤハウスに入り込んだ猫を逃がすため、乗車前に車を軽く「バンバン」叩いて気付かせようというもの。
最悪の場合、エンジンの回転部やベルトに猫が巻き込まれてしまうからです。
 冬は特に注意が必要ですが、日本自動車連盟(JAF)によると、「1年を通じて注意が必要」とのこと。
 自分も、過去に1度だけ“猫がエンジンルームから出てきた”ことがありましたが、冬ではなく蒸し暑い梅雨の時期でした。
 
猫は寒がり

“猫はコタツで丸くなる”と歌われるように、猫は寒いのが苦手。
 猫は年齢や性別と言うよりは、それぞれに寒さに強い弱いがあるようです。
 我が家では、一番若く元気なニャン(メス 推定1歳半)が最も寒がり。
 
 
 
 (手で触って温度を確かめ、余熱の残る薪ストーブにも上ります)
 こういう子が、寒さに耐えかねエンジンルームやタイヤの温もりをもとめて入り込むのでしょう。
 軽キャンもどきのスクラムはMT車ですが、MT専用のエンジンスターターを取り付けています。なので、屋内から遠隔でエンジン始動が可能です。
 
 (STARBO RS-230i + マニュアルミッションアダプターAT-030)
 冬こそ重宝する装備ですが、人の気配なく、いきなりエンジンが始動するエンジンスターター車は、猫にとっては大変危険です。
 幸い(本来は残念なこと)ママさんが、受信アンテナを壊してしまったので現在、使用不能。
 
元々、軽自動車のエンジンルームにはスペースがないので、猫が入り込むリスクは低いのですが・・・。
 しかし、逆に言えば一度入り込むと簡単には抜けられない・・・、ということにも。
ここは冬になるとフロントウインドウが凍り付くので、夜間ワイパーを立てておくのですが、当然、乗り込む前には元に戻さねばなりません。
 そのワイパーを戻す際に、結構大きく“バン、バン”と音が響きます。これも、一種の“猫バンバン”です。
一年を通じて注意が必要
友人の引っ越しの手伝いで、2トントラックをレンタルした時の話です。
 梅雨の中休み、蒸し暑い晴れた週末でした。
 レンタカー会社から友人宅までの約15分、途中“シートの下から何か音がする?”気がするものの何かは分らない。ディーゼル車なので“ガラガラ”うるさいので気のせいだと思っていたら、運転する友人もシートの下を気にしている。
 「何か音せーへん?」
 途中で車を停車させ、エンジンも止めた。
 「しーん・・・」
 「気のせいやな」
 再び、エンジン始動で出発、ところが、友人宅に着きエンジンを止めるとシート下から、
 「ニャー、ニャー」
 車を降りて下をのぞき込んでも猫の姿はなし。
 「やはりエンジンルームか!!」
 トラックの場合、キャビンと呼ばれる前の運転台そのものを跳ね上げないとエンジンルームは覗けない。
 急いでキャビンを上げると、そこには白い子ネコが2匹!
 2匹はケガもなく無事でしたが、他に何匹いたのかは不明。ただ、エンジンルームに子ネコを巻き込んだ形跡はありませんでした。
 2匹の子猫は、手伝いに来た家族の子供が連れて行きましたが、その後どうなったかは覚えていません(30年ほど昔の話なので)
考えると、トムと去年死んだジェリー、梅雨子、ニャン、みんな捨てられやってきたのは6月から7月にかけて。
 春から初夏にかけては猫の子育て時期なのです。
 トラックの子猫たちは、母ネコが安全な場所だと思って連れ込んだのでしょう。
 幸い、子猫は無事でしたが、結果として親子を引き離すことになってしまいました。

毎日乗る車、たまにしか乗らない車、どちらも注意が必要
車は動くたびにエンジンやタイヤが温まるので、冬の寒い時期は猫が入り込みやすい。
 一方、たまにしか動かない車は、母猫が子育てのため子猫を連れて入り込むことが想定される(春・秋)
 結局、1年を通じてすべての車に“猫バンバン”が必要ということになりますね。
自分の親のように、猫が大嫌いと言う方もおられるでしょうが、猫がエンジンに巻き込まれると修理代がとんでもない金額になると聞きますので、愛車のためにも猫バンバンをお勧めいたします。
 
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