ときどき観光地で見かける“ボンネットバス”、いかにも昭和な乗り物。
ダンプカーも、昔はボンネット型。
そして、列車も・・・。
今回は、ボンネット型特急電車に会いに行きます。正確には、クハ489形1号車です。
ボンネットとは?
自動車で言えば、エンジンを収める前方の出っ張り部分。
でも、車種によっては、当てはまらないことも。
今年で誕生60周年のスバル360。
この車、リアにエンジンがあるため、フロントがトランクルームになっています。
我が家のスクラム(エブリイ)も、エンジンがフロントシートの下(ミッドシップエンジン)にあるため、ボンネットと言うよりは“メンテナンスハッチ”と言った方が正解かも。
鉄道でボンネットと言えば、「こだま形」と呼ばれるタイプ。
現在「こだま」と言えば新幹線ですが、その前身、ビジネス特急「こだま」に使用された車両。
残念ながら、この車両、先頭部だけで残りの客室部分はカットされています。
今回の主役は、この「こだま」のボンネット型を受け継いだ、クハ489形1号車です。
クハ489形1号車
「京都鉄道博物館」本館1Fに保存されている“エル特急”「雷鳥」
L(エル)特急は、敷居の高かった特急をより身近なものとするために
1972年(昭和47年)に誕生した、新ジャンル特急の呼称。
今年(2018年)3月に、消滅。
この車両はトップナンバー、1971年(昭和46年)製造。
ボンネットの中身は、コンプレッサーや電動発電機と判明。
ここで、クハ489形のグループを整理しておきます。
全車、交流・直流電化区間に対応した(交直両用)特急車両。
先の「こだま」に使用された車両は、直流用特急車両なので、交流電化区間は走れません。
交流には、2種類(50Hz・60Hz)の電源周波数があり、
直流+交流60Hzに対応した481系、
直流+交流50Hzに対応した483系、
直流+交流50Hz・60Hzに対応したオールマイティー485系。
「京都鉄道博物館」にある車両は、
485系を碓氷峠対応に改造した、489系となります。
「昭和・平成」の子供に人気のボンネット型
撮影場所は忘れましたが・・・、昭和40年代後半~50年代前半ごろ?
L特急「ひばり」(上野-仙台間)483系・485系
L特急「白山」(上野-金沢間)京都鉄道博物館と同じ489系!
L特急「とき」(上野-新潟間)181系、「こだま」と同じ直流用特急電車。
交直両用の485系とは、“まゆ毛”の形や、スカートの色に違いがあります。
現在は、「上越新幹線」の「とき」として受け継がれています。
ホームの母子にもご注目!
ボンネット型特急は、「昭和」はもちろん、「平成」の子供たちにも人気があるようです。
京都鉄道博物館のクハ489形1号車を、大勢の子供たちが取り囲んで見上げておりました!(^^)!
ビッグマイナーチェンジ
フルモデルチェンジか?と思うほど、大幅な改良が行われるビッグマイナーチェンジ。
自動車の話(過去のカペラ・カーゴとか、最近ではデリカD5とか)ですが、ボンネット型特急にも当てはまります。
設計変更により、ボンネット型特急の最大の特徴である“ボンネット”が廃止されたのです。
ボンネットレスとなった「雷鳥」がこちら・・・、
「プラレール」ですが(>_<)
こちらも、後々人気の車両となりますが、
ボンネット型が見慣れた世代にとっては、
物足りなさが・・・、否めなかった。
特急の先頭車は、やはり・・・、こうであって欲しい。
今回は、京都鉄道博物館のクハ489形1号車でした。