「窓から顔を出すな!」と何度言っても言うことを聞かないひーちゃん。
そこで森さん、スーパーキャリィ専用オプション「クォーターウインドーパイプ」を取り付けることに。
「さすがのひーちゃんもこれで顔出せまい!」
(このお話はフィクションです)
窓ガラスを保護するガードパイプ
そもそもスーパーキャリィのクォーターガラスは、はめ殺し窓なので開きません!
もし、ひーちゃんのように顔を出せるとすれば・・・、それはガラスが割れたとき。
そうならないよう取り付けるのが「クォーターウインドーパイプ」なのです。
貨物車は荷物を積むことが前提なので、荷物がガラスを突き破らないようパイプでガードします。
昔は貨物車(バン)は標準装備だったガードパイプ、ボンバンも例外なく装備。
(ボンバンは縦棒タイプ 左:スズキ・アルト 右:ダイハツ・ミラ)
現在、ボンバンは消滅しましたが・・・、
バン用ガードパイプも標準装備からオプション扱いとなり、ほぼ消滅しかかってます。
意外と便利なパーツであるのに〈見た目の悪さと+金額がお高い〉ゆえチョイスされない。
森さんは、パイプ本体を5500円(税込)で購入し、DIYで工賃4400円を浮かします。
が、これが結構大変な作業でして。
(作業の難易度は高くないですが、道具と腹筋が必要・・・)
ただ、自分でやってみないと分からないこともあったりして!(^^)!
鉄板に有効なネジ「ターンナット」
バンタイプの車であれば広い荷室で作業できるのですが、スーパーキャリィのキャビンは狭い!
かなり無理な体勢で作業しなければならず大変です。
たった4つ穴あけ加工するだけですが、うち2つ(リア側)は「ターンナット」(初めて知った)という特殊なナットを使用するため、φ3の下穴を開けたのちφ8に穴を拡大する必要があります。
(いきなりφ8の穴あけをすると失敗します)
あと、ドリルの鉄くずを処理するための養生など前処理もキッチリと!
(わずかしか見えてませんが窓枠下を新聞紙とマスカーで養生)
穴あけ後は各所錆止めを塗布して、リア側2つはターンナットをセットしビス締め、フロント側の2つはφ4の下穴にM5×10のタッピングネジで締め付けて完成!
エブリイバンの場合は、フロント・リア共にターンナットを使用します。
パイプもスーパーキャリィよりロングなのに、こっちの方が本体価格・取付工賃共に安い!
恐らく、需要と供給の差でしょう。
カタログにはパイプに荷重をかけるなとあり、確かに横方向(外内)の押し引きには弱そうですが下方向の力にはまあまあ強そうです。
ターンナットを使用しているため、ビス止めよりは強いです。
クォーターウインドーパイプの実用性はともかく、ターンナットなるものを知っただけでも良しとしましょう。