(前回のつづき)
昔々、仲の良いカッパとウミボウズが山で出会ったヤマアラシと北へ北へと旅したそうな。
そして遠い北の大地でキタキツネと出会い、みんなで木こりをしながらいつまでも幸せに暮らしたそうな。
おしまい。
「何なんすか!この話!」とひーちゃん。
「なさそうで・・・、ありそうな話?」
「キタキツネ・・・気合入ってるよね!」
ヤマアラシとの出会い
1992年(平成4年)に追加された「ヤマアラシ」
「ウミボウズ」と同じバネットラルゴの特別仕様車です。
「海にするか・・・山にするか・・・迷うね」と林さん。
「川(カッパ)も忘れんといて!」
「そう言えばこの後キタキツネとの出会いがあるはず・・・」
キタキツネとの出会い
1991年(平成3年)にバネット(コーチ)からミニバンタイプの「バネットセレナ」にバトンタッチ。
1994年(平成6年)に「キタキツネ」誕生!
キタキツネとカッパたちとの違いは、RVモデルでありながらラインナップに2WDが追加されたこと。
このころから?RV車=4WDとは限らなくなり、見た目がRV風であれば2WDでヨシ!
田舎も隅々まで道が整備され、道なき道を進むワイルドな4WD車は不要です。
もちろん山仕事や農作業となれば話は別。
下手をすれば舗装路から林道・農道(未舗装)への進入すらできないことも
(急カーブしながらのアプローチなど)
「うちの森林組合ではキタキツネと同期の「RVセレクト」を使ってたのよ」と林さん。
「フレッシュグリーン!珍しいボディーカラーだったよね」
「生活四駆じゃん!」とスギちゃん。
「一応・・・車高上げしてるんよ」(フェンダーアーチにご注目)
「でもインチアップしてないから腹をこすったけどね」
「とは言え軽バン・軽トラよりパワーあるし・・・タイヤ径も大きいから割と使えたのよ!」
「ただ・・・ボディー強度がね」
デコボコ林道にセレナを停めると、ボディーが歪み開けたドアが閉まらないのです。
停め方にちょっと工夫が必要なバネットセレナでした。
カッパたちはいつまでも幸せに・・・とはならなかった
独特なネーミングのクルマが闊歩(闊走?)していた時代にも終わりの時が。
その手のクルマは、レジャーだけでなく林業や中山間地域の足として活躍してくれましたが・・・、
現在は(も)軽トラが頑張ってます(ジムニー系も貴重な存在)
仕事はもちろん「遊びやレジャーに使えるじゃん!」となりRV系特別仕様車も誕生!
スズキさんの「キャリィXリミテッド」などなど。
(軽トラ販売はスズキさんとダイハツさんのみですが・・・)
RV軽トラ、結構人気みたいで4WDのみだった設定が2WDにも拡大、
となれば“ツチノコ”“タケノコ”みたいなお名前復活の可能性もありか?!