一度は生で見てみたい種子島のロケット打ち上げ。これは見ると言うより音や振動を「感じる」もの。となると、種子島に行くしかないのです。
種子島に行くには
種子島宇宙センターで「ロケットの打ち上げを見る」という前提で考えると、ホテルより車中泊。鹿児島まで行けば(そこまで行くのも大変)、フェリーが運行されているので、マイカーで上陸できます。
道の駅はなさそうですが、ホテルもレンタカーも取れなかった人が、キャンプされている様子がニュースで写っていたので、車中泊旅はできそうです。
キャンプされていた別のご家族は、「休みを多めに取ってあるので、打ち上げが延期されても大丈夫」と(ニュースより)
ばくち要素大の打ち上げ見学
報道されていたのは、「みちびき3号機」を載せて8月11日打ち上げ予定のH-IIAロケット35号機。
天候の影響で12日午後に変更されましたが、打ち上げ当日にロケットの不具合で更に延期(今のところ19日予定)。機体トラブルは滅多にありませんが、天候の影響による打ち上げ延期は意外と多い。
あのご家族は、まだキャンプされているのでしょうか?19日の打ち上げは見れるのか?気になります。
旅行にトラブルは付き物ですが、はるばる種子島まで行ってメインの目的を果たせないとなると、相当落ち込みます。
余裕の日程を組めるなら、宿泊の心配のない車中泊旅はもってこいです。
打ち上げが延期された場合は、意外と大きい種子島をゆっくっり観光できます。
隣の「屋久島」にまで足を延ばすことも可能です。ただし、有名な「縄文杉」の見学は本格的な山装備と体力が必要。ついでに行ってみるというレベルではありません。
種子島と言うと
16世紀に鉄砲伝来、火縄銃
知り合いに何人か猟師がいますが、さすがに火縄銃を使っている人はいない。
言わば骨董品扱いですが、所有するには銃としての登録が必要(銃刀法)古いものとは言え、銃は銃。
長さは、130㎝程度、重さ15キロ前後ぐらい?
同じ仕組みで、銃身を短くしたものが短筒。我が家には、短筒のレプリカが、
西洋風?この家の前のオーナーが置いて行ったもの、詳しくは分らないが、弾が出ないことは確か。
下は、サル撃退用エアガン(エアコッキング・タイプ)
三重の家で、「サルはネコを襲う」と聞きトム・ジェリーのために準備。地元では、「農作物を荒らす」とサルと鹿は目の敵に。
もちろん、エアガンに殺傷能力はなく、あくまで威嚇目的。
犬猿の仲と言いますが、サルを追い払うための犬「モンキードッグ」も活躍。でも、なっちゃんはサルを見ても“ぽ~っ”と見てるだけ、全くの「役立たず」
でも、エアガンも「役立たず」
エアガンによる効果を狙うなら、連続撃ちできる電動タイプの方がよさそう。
幸い攻撃的なサルは現れず、トム・ジェリは無事でした。
H-IIロケット
1994年に1号機が打ち上げられ、以降、H-IIA、H-IIBとシリーズ化されている国産ロケット。
イラストは、H-IIA(のつもり)
本物なら、長さ53メートル、ブースターロケット1ペア(75トン×2)で重さ289トン。
荷物(衛星)の重さに合わせて、ブースターロケットの本数を調整するそうです。
「みちびき3号機」を載せたH-IIA35号機は、2ペア(4本)装備です。
地上に近いほど引力が強いので、1段目メインエンジンとブースターロケットで一気に上昇する必要があるのでしょう。やがて役目を終えた各エンジンは切り離され、最後は2段目エンジンで目標軌道まで飛んでいきます。
詳しい情報は⇒ファン!ファン!JAXA
「君の名は。」で有名な新海監督の「秒速5センチメートル」では、物語の途中、種子島が舞台になります(ロケットの打ち上げシーンあり)アニメ映画ですが、映像も美しく好きな作品の一つです。
特に、小中学生の時代に“転校”を経験した人にお勧め。自分は、小学校だけでも北海道、千葉、大阪と転校しているので、物語の背景がちょっと分かります。転校生ならではの経験が蘇り、懐かしく思います。
種子島には行けそうにないので
関西・東海圏にお住まいであれば、「名古屋市科学館」でH-IIB試作機が、横倒しの状態で屋外展示されています。
H-IIAより一回り大きい高さ56.6メートル、重さは513トンです。
大きすぎて、画面に収まらない。
エントランスには、H-IIのメインエンジン(LE-7)が展示されています。現在活躍中のH-IIAロケットのメインエンジン(LE-7A)の先輩に当たります。
うれしいのは、どちらも無料エリアに展示されていること。
大人800円で展示室とプラネタリウムが楽しめるのでこちらもお勧め(展示室のみ400円)
プラネタリウムはこんな感じです。
首を動かさないと全体が見渡せないほど大きいスクリーンと最新投影機。
科学館で購入した記念メダル
打刻は、NATSUKO-2017・1・14・11AM 😢
一方、夏子さんは
また怒ってる!
(8月19日追記)
予定通り「みちびき3号機」を載せて14時29分00秒に打ち上げ、成功。発射後、ロケット管制は吉信発射場から、竹崎総合指令等棟に。
31分10秒ごろ ブースターロケット第1、第2ペア分離
32分50秒ごろ 衛星フェアリング分離、高度約175Km
35分45秒ごろ メインエンジン燃焼停止 高度約265Km 秒速約5.5Km
35分52秒ごろ 1/2段分離
36分01秒ごろ 第2弾エンジン第1回燃焼開始
39分30秒ごろ 小笠原局からのロケット追尾開始
40分24秒ごろ 第2弾エンジン第1回燃焼停止 高度332Km 秒速約7.2Km
42分15秒ごろ 小笠原局の管制範囲を離れ慣性飛行に
48分35秒ごろ クリスマス局?からのロケット追尾開始
52分46秒ごろ 第2弾エンジン第2回燃焼開始 高度370Km 秒速約7.2Km
56分49秒ごろ 第2弾エンジン第2回燃焼停止 高度390Km 秒速約9.6Km
57分40秒ごろ みちびき分離 高度約420Km 秒速約9.6Km
「みちびき3号機」予定軌道に分離、成功おめでとうございます。