前回、ボンゴのルーフでくつろぐ林さんでしたが・・・、
ちょっとしたトラブルで、痛々しい姿に(たいした傷ではありません)
懲りずにまたもルーフに上る林さん。
ボンゴの良いところは“フロアだけじゃない”と・・・、
ミドルルーフ
一般的なワンボックスカーのボディーは、「ロー(標準)ルーフ」と「ハイルーフ」の2種類。
しかし、3代目ボンゴ(1983-1999年)には中間の「ミドルルーフ」なるものが存在しました。
サードシートのあたりを頂点とした山型でした。
16年間、いく度かのマイナーチェンジだけで陳腐化を防げた一因に、ミドルルーフの完成度があったのではと個人的には思います。
特に、平成2年にマイナーを受けたルーフスポイラー付き後期型はかっこよかった!
車中泊をするならハイルーフが理想ですが、当時はオートキャンプが主流。
このころからワンボックスでも、バンはハイルーフ、ワゴンは車高の低いロールーフみたいな風潮も。
ボンゴのミドルルーフは、サードシートへのアクセスの点ではロールーフより理にかなった形状で、しかも見た目はハイルーフより良し!
シートはボンゴならではの車中泊やアウトドアに便利なシートアレンジ。
ミドルルーフはワゴンだけでなく、バンタイプの最高グレード(GLスーパー)にも設定されました。
一方で、ワゴンタイプにハイルーフを設定したBW(ビジネスワゴン)なるものも。
バンのようなワゴン、ワゴンのようなバン・・・、ラインナップが豊富なバブリーな時代です。
オートフリートップ
屋根に特徴があるモデルとして忘れてはならない、ボンゴ・フレンディー。
(オートフリートップ)
(ノーマルルーフ)
1995年(平成7年)のフレンディー登場後も3代目ボンゴは継続生産され、しばしボンゴは2系統に。
フレンディーはミニバンタイプでしたが、エンジンの位置はボンゴ・ワゴンと同じ運転席下。
なので、人気のシティー派ミニバンのような“全席ウォークスルー”はできませんでした。
時代遅れではあったものの、アウトドア・レジャーでは存在感のある車でした。
人気のキャプテンシートなど流行りに惑わされることなく?ベンチシートを貫くフレンディー。
フレンディーと言えば、林さん一押しの「オートフリートップ」仕様。
電動ポップアップ式テントで屋根裏部屋が出現!
(モデル犬にビーグル登場!)
オートフリートップを乗せるため車体はキューピックフォルムとなり、室内は広々!
重心が高いため、悪路では横揺れが激しいかとは思いますが、4WD設定もあったのでアウトドア最強クラスのキャンパーでした。
いつか、スカイアクティブで燃費を改善し、6速ミッションで復活してほしい・・・。
ボンゴだからリンゴ?
林さんの弓矢を手にした森班長。
“リンゴ”を的に矢(矢先はゴム吸盤)を射るものの・・・。
最後の犠牲者になるであろう杉山さんとは、右や左の方向修正でもめている様子。
この二人、普段はスイングヤーダ(高性能林業機械)でウインチ作業をしています。
重機を操作するオペと山中で作業する荷掛とに分かれて、無線で会話しながら作業します。
荷掛者は重機オペにブームの方向を指示する際に、相手視点で「右を左」に「左を右」に言い換えて指示します。
そのうち、日常生活で「どっちがどっちだっけ?」わからなくなります。
混乱を避けるためにも、舞台用語の「上手・下手」とか、野球の「ライト・レフト」に言い換えた方がよいのですが・・・。
さて、森さんの手元を離れた矢は・・・・。
次回は、林業で活躍するボンゴ4WDのお話です。