たかがチェンソーと侮ることなかれ⑪ーまだ続・エンジン始動

エンジンがかからず四苦八苦の桧山さん、先輩の林さんの助けでなんとか再始動に成功!
(ダイヤフラムの交換-が前回のお話)
めでたしめでたしと思いきや・・・、
林さんからお叱りを受ける桧山さん(>_<)
「チェンソーは自分の相棒、もっと愛情を注いで整備しなさい!」と・・・、

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調子の良し悪しは愛情⁉


伐木作業は危険と隣り合わせゆえ、チェンソーの調子の良し悪しは自分や同僚の安全に直結します。
以前、スギの大径木(100年生)の追い口切断中にエンジンが突然停止!
再始動しようとスターターを引くとスターターカバーごと外れてかからない!
追い口を最後まで切りきらないと「裂け上がり」という最悪の事態を引き起こします。
(死亡事故に至るケースが多いです)
使用したチェンソーは、森林組合所有の大型チェンソー。
本体チームだけでなく請負チームや組合員も必要に応じて使用しますが、ソーチェーンはボロボロ、エンジンは絶不調。
使いっぱなしで、まだ新しいのに状態は最悪!
作業前に整備したものの本調子には至らず、だましだましで使用。
結果、あわやの事態を引き起こしかけたのでした。

チェンソーの共有/共同所有は、結局のところだれも整備をせず使いっぱなし状態になるため、あまり採用されません。
Myチェンソーとならないと、愛着がわかない?

チェンソー(刈払機)に関しては「だましだまし」は通用しない(させない)というのが林さんのモットー。
チェンソーの整備不良を見抜いた林さん、
「もっと愛情を注いで整備しなさい!」と桧山さんをお𠮟りになったのです。

メンテナンスは大切!


桧山さんの場合、長期保管前にキャブレターからガソリンを抜かなかったことが主な原因。
しばらく出番のない(2週間程度)エンジン工具は、燃料タンクを空にしたうえでエンジンをかけます。
燃料ホースやキャブレターに残った燃料を使い切るためです。
30秒ほどでいったんエンジンは止まりますが、スターターを引くと「ブルンッ」と一瞬だけかかります。
この「ブルンッ」がなくなるまで始動を繰り返します。
この作業を怠ると、確実にダイヤフラムの寿命を縮めます!

日々の掃除も大切!


桧山さんがチェンソー作業を行うと、汗・泥・木くず・オイルまみれになります。
(みな同じです)

(特にチェーンオイルが厄介!汚れだけでなく衣類の繊維を痛める)

当然チェンソーも泥・木くず・オイルでコテコテ、放っておくとこびりついて取れなくなります。
不調の原因となるエアフィルター・ガイドバー・エンジンブロックの汚れは、日々こまめに掃除。
取れない汚れや内部にたまった汚れは、定期的に分解して掃除。
北欧製はメンテナンス性に優れた設計、工具でサイドバックルを外すと上部が丸見え状態に。

日本製は日常メンテナンスを重視した設計、作業中手袋をしたままでもエアクリーナーカバーが外れ、エアクリーナー・プラグ・キャブレターにアクセスできます。

掃除にはエンジンコンプレッサー(3~5馬力程度)があれば「シューッ、シューッ」で完了!
超楽ちんです。

が、お値段が高いため(20~30万円)無理(>_<)
代わりに・・・、
12V電源エアホーン専用コンプレッサーのジョイントをエア工具用に変換して「シューッ、シューッ」

(アンペアが大きいため、自動車バッテリーでの扱いが難しくヒューズがすぐに飛びます)
結局、燃料も電源も不要なパーツクリーナーで「シューッ、シューッ」

(右端はキャブクリーナー、予防的に時々使用。調子が悪くなってからでは効果はあまり期待できない)

きれいに掃除すると、整備もしやすく不具合個所も見つけやすい!(^^)!

簡単に交換できないパーツは、この機会に交換しておきます。
(スターターロープとか、アウトクラッチ式のスプロケット、防振ゴムなど)

仕事再開のはずが・・・


林さんのお説教も終わり、二人は伐倒作業に戻ることに。
森さんと杉山さんが抜けた二人の分も仕事してます。
林さん、自分のチェンソーのスターターロープを引いて・・・、
引いて・・・、
引いて・・・、
引いて・・・、うんっ!

次回へつづく。

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