オフはゆっくり⑥ー動物よけネット(網)✕ ホンダ・モンキー

オフに「畑の柵を直してほしい」と近所のおばあさんに頼まれ、ホンダ・モンキーで出動したひーちゃん。
畑の周囲はもちろん、上部もネットで囲わないと作物を荒らされたり盗まれたりするそうで。
犯人は・・・サル(モンキー)
「あいつかぁー」(つい最近、スイカを取られた)
修理を完了し、お礼にまた!スイカをもらったので・・・、

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「おばあさん・・・怒っとった?」


先輩たちのもとにスイカを届けたひーちゃん。
「イノシシの次にシカ・・・そしてサルかぁー」とスギちゃん(里に下りてくる順番)
「親ザルはネットの小さな穴から子ザルを入れて作物を盗ってこさせるんだって」と林さん。
「ここ(紀伊半島)はクマはまだ来ないけどね」と森さん。
(奥山に仕事に行くと「クマ剥ぎ」を見ることはあっても“ご本クマ”に会うことは一度もなし)

悪さをする動物たちに農家や林家が怒るのは当然!
ただ、現場の人間としては「こんな奥山まで・・・こんな山のてっぺんまで人工林では」とつい同情してしまう。
これからはゾーニングにより、奥山は広葉樹に戻されると期待していますが。
それまでチーム森にできることは・・・、
「しっかり責任持ってシカよけ網を張るしかないね」と森さん。

シカよけ網


「わたし林業初めて2か月・・・ひたすらシカよけ網にスカート(裾網)を設置してたのよ」と林さん。
それまでの金網からナイロン網に切り替わり始めた2000年代初め頃でした(年齢の矛盾はスルー願います)
失敗作(網目が大きすぎた)もあったりと試行錯誤のナイロン網。
耐久性を比較するため、ひとつの植林地に4、5社のナイロン網を張り分けたことも。
林さんの言うスカートは、本網の裾部分(外側)に斜めに張った補強網のことです。
スカートは、本網にシカを近づけないため、網下の地面を掘るイノシシや野ウサギの侵入防止のため追加設置されることに。
(現在では本網をL字に張ることで一体化されてます)

「重くかさばる金網に比べると設置は楽だけど・・・ナイロン網は張り方の上手下手で差が出るのよね」と森さん。
「シカは餌(苗)が目の前にあって必至になるから・・・こっちも必死のパッチで網張らないとね」

スマート林業で


張ったら終わりではないシカよけ網。
一か所でも破れると、そこからみなさん入り放題。
(台風でとなりの木が倒れたり、シカが引っかかって壊したり)
こまめに点検してるところは被害が少ない、けどなかなか(>_<)

最近では、ドローンのおかげで点検の問題はクリアできそう。
(ほかにもセンサーやカメラで検知したりとか?)
網も細かく区切ってリスクを分散したり、苗木保護材を散布したりと昔からやってることですが、ものの進歩で効果性が高まってきています。
「ひーちゃんが直した柵も・・・通るたびに点検してあげないとね」
「了解です」

サスティナブル林業で


皆伐してゴール!でエンド状態が続いてる林業。
これではいかん!と皆伐をゴール=スタート、サスティナブルに戻そうという試みが。
地拵え(地開け)を念頭に置きながら皆伐作業を行う(皆伐業者が地拵えも行うケースも)ところも。
スタート時点で造林の計画が出来上がってるので、続く網張り、植林、下刈り・・・と、みなが責任をもって仕事する。
(補助金頼みで何となくやってると、いつまでたっても山にならない・・・)
本隊・外注問わず、メーターいくらとか平米いくら・・・のみの感覚で仕事してもらうと、どこかでつまづく。

「ひーちゃんは仕事キッチリ!よくやってるよ!」

先輩たちのフォローがまだ必要ですね(;^_^A

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投稿者: natsukopapa2017

動物と昭和と軽キャン好きのイラストレーターです。 林業(フォレストマネージャー)をしていたためその関係のお仕事が中心です。