たかがロープと侮ることなかれ④ーワイヤーロープのつなぎ方

林業(集材作業)に欠かせないワイヤーロープですが・・・、
上手に加工しないと、使い物になりません。
(アイの作り方などは⇒こちらで
今回は、ワイヤーのつなぎ方をチーム森のみなさんが説明してくれます。

スポンサーリンク

シャックルでお手軽に!


お互いのアイをシャックルでつなぐ方法。
シャックルは、重機に滑車を取り付けたり、ロープ先端にフックを取り付けたりと大変便利!

ただシャックルでつないだワイヤーロープは滑車を通せない(>_<)
ということで次なる方法が・・・、

素輪で滑車にも対応!


互いのアイを直径10センチほどの素輪(ソワ)でつなぐ方法。
リードロープとワイヤーロープを素輪でつなぎ、架線の引き回しに使います。
この方法なら滑車もスルー出来る!(^^)!
素輪の作り方は簡単!ですが、つなぐロープのアイを通した状態で作るのでちょっと面倒。
(1周30センチ✕5周プラスα計算)ひとひろプラスαのストランド(ワイヤーを6本のストランドにばらした1本)で10センチほどの輪を作り、残りをよりに沿って巻いていくだけ。
滑車をスルーしやすいよう、素輪をハンマーでつぶして完成。
役目を終えた素輪は・・・、ワイヤーカッターで“ブチッ”あくまで一時的なつなぎです。
残念ながら、本番作業に耐えうる強度はないのです。
ということで次なる方法が・・・、

恋人つなぎのような?セミロングスプライス


ワイヤーロープを、2本一組のストランド✕3本の状態にしたものを、向かい合わせに“恋人つなぎ”のように組みます。
FW研修で勉強した際のメモが残ってましたので、


(より方、より方向で②は変わってくると思いますが・・・、記憶が曖昧)

本来、2本のワイヤーロープをより合わせると太さが倍になるわけですが・・・、
セミロングは、互いのストランドを置き換えながら組み合わせるため太くなりません(パッと見、どこで継いだか分かりません)
なので、ドラムに巻いたり、滑車を通っても影響なし、もちろん強度も問題なしです。
ほかにも、ロング/ショートスプライスがありますが、使ったことがないのでスルーします(>_<)

日常生活で素輪やセミロングの出番は全くなしですが、シャックルはホームセンターでも購入できます(家庭用?のミニサイズ~)
あると何かと便利かも?

繊維ロープの結び方については
こちらで⇒たかがロープと侮ることなかれ③ー結び方

スポンサーリンク

投稿者: natsukopapa2017

動物と昭和と軽キャン好きのイラストレーターです。 林業(フォレストマネージャー)をしていたためその関係のお仕事が中心です。