従来型林業機械ー林内作業車(実践編)

ひーちゃんの楽勝ムードが一変!
ウインチワイヤーがぐちゃぐちゃ・・・、乱巻き発生です!
簡単そうに見えたウインチ操作、このまま作業を続けると・・・、
勝手に逆回転になるわ、ワイヤーは切れるわ、と散々(仕事になりません)
ひーちゃん「何でぇ~」

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「フリートアングルの問題だよ」


トン掛けのスギちゃんが教えてくれました。

「散水用ホースをリールに巻き取るとき・・・真っ直ぐ正面(直角方向)から巻かないと片巻きになりリールからはみ出すでしょ」
そうなんです、みなさんホースを巻く際に無意識にフリートアングルをちゃんと確保してるのです!
林業で使用するワイヤーロープの場合、フリートアングルを左右2°以内に収めないと乱巻きを起こします(かなりシビア)
ここで重要な役割を果たすのが

この滑車の位置はサイドアームで調整できるため、メインアームの方向や角度が変わってもほぼほぼフリートアングルを確保できます。
ワイヤーがメインアームの滑車を通ってから、この滑車を通ることも乱巻き防止につながります。
加えてSUPERやまびこには“乱巻き防止装置”が付いてますので、本来は扱いやすいウインチなのです!

「今回はウインチの勉強だから・・・あえて乱巻きを体験してもらったの」とリーダーの森さん。
「乱巻きを起こすと、ワイヤーが痛んで切れやすくなるし、ワイヤが食い込むと逆方向に巻かれたりと大変でしょ」
「フリートアングルを勉強したので・・・もう大丈夫です!」
あまい!ひーちゃん・・・乱巻きの原因はほかにもあるのよ」
「ええっ~」

「ドラムに巻かれたワイヤーの緩みだよ」


「クレーンのように重錘を吊れないウインチは、ワイヤーロープが勝手に緩むのよ」と再びスギちゃん。
林内車の場合は、ドラムフリー時のオーバーランによる緩みもあります。
「この点、SUPERやまびこは大丈夫だから安心して」と森さん。
(ワイヤーが8㎜~9㎜程度と細いこと、ドラムブレーキ装備ゆえ)
ただし・・・、
「うちのグラップルのウインチは難しいわよ!覚悟してね」
「ええっ~」

グラップルのウインチもより使いやすく


グラップルは旋回機能により、ウインチ作業を効果的に行えるのですが、滑車が左右に大きく振れるためフリートアングルが確保できず乱巻きの原因になります。
と言うのは過去の話のようで最近では、ワイヤーが二つの滑車を通る仕組み(林内車と同じ)を採用し、乱巻きを防止しています。

(2番目の滑車が本体に固定され、フリートアングルを確保)
一個の滑車で乱巻きを抑える方法もあるようです(南星さんのバーティカルグリットローラー)

ワイヤーの緩み(こっちの方が厄介)対策としては、
ローラーで抑え込む装置もあるようですが、繊維ロープに変更すれば問題解決!(トン掛けも仕事が楽になる!)

「ひーちゃんがウインチオペデビューするまでに・・・うちのグラップルウインチも改良しないとね」

ウインチ操作以外にも勉強すべきことはまだまだありますが、それはまたの機会に!

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投稿者: natsukopapa2017

動物と昭和と軽キャン好きのイラストレーターです。 林業(フォレストマネージャー)をしていたためその関係のお仕事が中心です。