かかり木処理④ーガンマークその1

「ガンマーク」を使って伐倒方向に正確に狙いを定める!と聞き、
今回は桧山さんではなく、杉山さんに1981年に公開された映画「セーラー服と・・・」のヒロイン役でご登場いただきました。
てっきりガンマークは、ガン(銃器)の用語だと思ったのですが・・・、
実はチェンソー用語だったみたいで、スギちゃんのコスプレは意味なかったようです。

スポンサーリンク

狙いその1


この「狙い」には、二通りの意味があります。
一つは、狙った目標(方向)に正確に伐倒すること。
ガンマークは、ガイドバーに対して直角方向を示すもので・・・、



(どの方向からも確認できるガンマーク)


(新しい「かかり木テキスト(仮)」のイラスト、実物はカラーです)

ガンマークで目標に狙いを定めながらチェンソーを操作します。
チェンソーと目標と伐倒木の穂先が一直線上に並ぶので(地形・体勢によりますが)あとは目線を上げて穂先の動きを確認するだけでよい。
(立木の重心〈傾き・枝付き〉を観察してターゲットを微調整)

しかし、このようなスタイルが定着したのは最近になってからのこと。
ひと世代前の国産チェンソーには、ガンマークがなかったので。
(らしきものはあったが、位置的に伐倒時に使うものではなかった)

ガンマークを使わない伐倒スタイルは・・・、

目標を確認しながら、手元のチェンソーの角度調整、を繰り返しつつ穂先の動きも確認(あちこち向いて確認が必要)というスタイル。
ただし、練度を上げるとチェンソーを構えた体勢・立ち位置で、ガイドバーの方向をコントロールできるようになり、作業の時短につながります。
(ただしその日の体調?により狙いが定まらないことも⇒過去の記事
どちらのスタイルも習得しておくと、ケースバイケースで使い分け。

最良のかかり木処理は、正確な伐倒でかかり木を発生させない!(卵が先?鶏が?)
あと最新の国産機には、きっちりガンマークが刻まれてますのでご安心を!

正確な伐倒には狙った目標を外さないことに加え、その前段階「どこをどう狙うか」を見極めることが大切。
狙う目標が間違っていれば、ガンマークも意味なし(>_<)
と言うことで、二つ目の「狙い」は・・・、

狙いその2


もう一つは、狙い(意図・計画)通りに作業を進めること。
理想はスッキリ一発伐倒、でも現実は(>_<)
では「どこを狙うか」
狙い(意図)もなく「かかってしまった」のと、
後で処理しやすいように狙いをつけて「かけた」場合とでは、同じかかり木でも全く違う!
狙いの優先事項は、最悪の状況だけはつくらない!
最悪のケースは、処理する足場・退避場所を確保できないヤバイかかり木。
次に狙うは「押し・引き・回し」で外れる安全なかかり木(かかり木に安全?というのは語弊があるが)
この続きは、ガンマークその2で!(^^)!
スギちゃんの下手くそなガンを見て・・・、森班長とひーちゃんが参戦します!

スポンサーリンク

投稿者: natsukopapa2017

動物と昭和と軽キャン好きのイラストレーターです。 林業(フォレストマネージャー)をしていたためその関係のお仕事が中心です。