たかがチェンソーと侮ることなかれ⑯ートグワ(植林編その1)

本日のお仕事は「植林」
(最近では再造林を経験する機会がめっきり減りまして・・・)
要領を得た先輩スギちゃんは、ちゃっちゃと苗木の根切りと梱包を終了、ひーちゃんの分も手伝ってくれます。
トグワの達人を目指すひーちゃんにとって、スギちゃんは良いお手本です。
スギちゃんは[苗木の運搬][植え付け手順]は完璧、あと[段取り]をマスターすればフルコンプ!(^^)!
ひーちゃんも後を追いかけ、まずは[苗木の運搬]から・・・、

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苗木の運搬は“体力”と“コツ”


仮置き場で根切り(新たな根が出て活着率が上がる)した苗木を、手提げの苗木袋2個に分けて詰めます。

ひーちゃんたちの苗木袋は、苗木の根が乾燥しないようテント地(厚手のビニール製)仕様の特注品です。
(苗木袋の形状・苗木リュックなど地域差があります)
現在では「モンベル」さんがリュックタイプの「ロガープランティングパック」を販売中。
こっち方が明らかに使い勝手がよさそう、何といっても代用品ではなく“林業専用品”ですからね。

ただ、大きさがネックになるかも。
というのも苗木の大きさがその時々でまちまちなので。
スギとヒノキでもかなり大きさが異なるうえに、苗木の年数でも変わってくるのです。
スギ苗の3年生となるとかなりのボリュームに(>_<)
植え付けのノルマひとり150~200本/日)は決まっているので、半日分の1/2が入る大きさがどうしても必要。
その点では、使い勝手は悪いけど・・・手提げタイプに分があるようです。
だったら「リュックに入る分だけにすればいいじゃん!」
ところがそうもいきませんで・・・(理由は次回で)

いよいよ苗木袋2つを担いで登っていくようです。
これが・・・、けっこう重い(>_<)
なので、自作の「担(にな)い棒」「天秤棒」なるものを使う人も。

慣れてないひーちゃんは、担い棒を使ってもかなりこたえてる様子。
前を行く森さんは、スイスイ登っていく様子。
これ、単に体力の差だけではないんです。
よく見ると、両肩で棒を担いでいる森さん、上手く荷重を分散させています。
一方のひーちゃんは、左肩のみに荷重がかかるため“肩が痛い”しバランスも悪い。
両肩で担ぐメリットはほかにも!
ひーちゃんは、スイッチバック式カーブを曲がる度に担い棒が180°回転するのに対し、森さんは「カニ歩き」のようにジグザグ登っていきます。
森さんの担ぎ方は、無理・無駄を省いた省エネ歩行なのです。

トグワの出番!植え付けの手順


植え方に“これでないと”というルールはありません。
それぞれ地域に合った方法で行われています。
ここでは、スギちゃんが(自分がですが)森さんから教わった方法をご紹介。

上段は穴を掘る手順、トグワを振り下ろす回数は3回が理想。
現実は5回以上は必要で、それだけ石が多いということ。
下段は穴に苗木を植える手順、最後にトグワを揺すって苗木が地面に吸い込まれていく感覚が・・・、クセになります(快感!)
この手順を完璧にこなすと、苗の手前をトグワで“トン”と一突きするだけで苗木は抜けなくなります。
(植え付け失敗の苗木は、手でひっ張り上げると軽くスルッと抜ける)
最後に苗木の周りを、足で念入りに踏み固めて完了!(^^)!
この方法は、普通に穴を掘ってもすぐに崩れてしまうこの地域の土質に対応したものではないかと。

ところで、まだコツをつかめないひーちゃん、かなり苦戦しているようで・・・。
みんなが植え終わても、まだ半分以上残ってるぞー_(._.)_

経験と勘!植林の段取り


現地に仮置きされた大量の苗木。
その本数は、植栽面積と密度によりけり。
例えば、面積が3ヘクタール(林業では3町[歩]という言い方をします)
ヘクタール当たり5,000本(地域により異なる)だと、
15,000本。

単純計算で苗木の間隔は水平距離で約1,4m(√2)
計算通りみんなが植林していけばキッチリ収まる・・・はずがない(>_<)
長くなってしまったので、この続きは次回に。

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