たかが草刈機と侮ることなかれ⑦ー半径5mの立ち入り禁止区域

チェンソーの立ち入り禁止区域〈樹高の2倍〉に比べると、刈払機(草刈機)のそれ〈5m〉はお互いを認識しやすい距離。
5mと言えば、デカい!高級車(レクサスなど)1台分、守れない距離じゃない。
でも事故が発生するということは・・・、

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刈払機✕刈払機


下刈り作業でのチーム森の配置は、左から林さん、ひーちゃん、森さん、スギちゃんの並び。
(下刈り作業については⇒たかが草刈機①でも

ベテランの林さんと森さんが、新人のひーちゃんを両サイドからサポート。
「ひーちゃんは・・・スピードより安全と正確さを優先!」とアドバイス。
全体のライン(等高線上)を維持するため、二人でひーちゃんの遅れをカバーしますが、
経験の浅い人がカバーすると、上手くいきません。

必要以上に押し込みすぎて、かえってキケンな接近作業になりがち!
全体のラインも崩れてかえって迷惑(>_<)
このやり方では、ひーちゃんにプレッシャーがかかり焦らせることに。

各自の刈払機を扱う技量はもちろんですが、段取りの悪さも事故の原因になります。

一方、森さんや林さんの場合は、

直接助けに行かず、上下作業にならない程度にひーちゃんの上方を刈ってあげます。
この先ひーちゃんが刈るべきところをヘルプしておけば良いのです。
これなら接近作業にならず、ひーちゃんにもプレッシャーはかかりません!(^^)!

刈払機✕刈払機(やむなく接近の場合)


下刈り作業も前回の伐倒作業と同じで、作業範囲の狭まる最終地点が危険。
ベテランさんは適当に離脱して、若手に作業を委ね密度を下げます(楽できるし)
これはあくまで最悪の事態を避けるための知恵ですが、

お見合いしながら作業(刈刃は低回転)することにより、約3mの距離(事故にならない距離)は確保できます。
相手を視界に捉えながら作業できますし、相手が飛来物やキックバックの危険範囲に立ち入ることを防げます。
安全とは言え刈刃を相手に向けるので緊張しますし、お互いの信頼関係がないとできません。

刈払機✕人


不思議ですが・・・、
刈払機どうしなら5m隣で作業していても気になりませんが、人が5m離れたところに立ってると気になって仕事になりません。
山での下刈り作業より、町の公共施設の除草作業や、村の出会い作業の方がよっぽど緊張します。
実際作業の安全のためには15m以上離れて作業すること〉とマニュアルにはあります。
草刈機を扱ったことのない方は、警戒心なく傍に寄ってこられるのでよっぽどの注意が必要。
それこそ段取り次第なので、入念な打ち合わせを!

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投稿者: natsukopapa2017

動物と昭和と軽キャン好きのイラストレーターです。 林業(フォレストマネージャー)をしていたためその関係のお仕事が中心です。