昭和の自動車ー三菱・デリカスターワゴン4WD

そう言えば・・・、
「ジープみたいなワンボックスカーに7人乗ってるの見ましたよ、ちょっと不安そうでしたけど」とひーちゃん。
すると林さん、
「たぶんそれは・・・、デリカスターワゴンよ!」
「デリカスターワゴン!?」
話を聞いていた森さん・・・、
「・・・・」(あれっ!今回は食いついてこない)

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初代スターワゴン!


人も荷物もたくさん運べて悪路に強い!と言えば・・・、

初代スターワゴン4WD、昭和57年(1982年)に登場。
副変速機(高低2速)付きパートタイム4WD。
大径タイヤを履かせて最低地上高を190~200㎜確保。
車高を上げて前方アプローチアングル(30°)後方デパーチャアングル(29°)を確保。
80年代(今でも)最強の4WDワンボックス!

ところが、その初代スターワゴンが、四国・高知の林道で走行不能に陥ったことがあります。
平成2年の出来事なのでずいぶん古い話ですが、大人7人(男性)が乗って林道を走行中(観光)デリカの底に何かがヒット!
オイルパンに穴が開き、エンジンオイルが全部漏れて即走行不能になりました。
7名乗車で重量が重かったことも一因ですが、何より当たった相手が悪かった。
漬物石ぐらい大きくてもコロコロ転がる(動く)石は、当たっても大したことはないのですが・・・、
路面から露出した大岩の一角(動かない)に当たると、かなりのダメージを受けます!

なので、最低地上高は1㎝でも高い方がありがたい訳ですが油断は禁物!
デリカスターワゴンでさえ“一発アウト”なのですから。
石と違い、見分けが付きにくい岩の一角には十分ご注意を!
(幸い、四国のスターワゴンは溶接のみで復活しました)

2代目スターワゴン!


昭和61年(1986年)に誕生し、平成11年(1999年)まで生産された2代目スターワゴン!


林業で今だに現役で頑張ってるのはこっち(消滅も時間の問題ですが)
比較的規模の大きい林家さんや、素材生産業者さんなどが大事に乗り続けておられます。
もちろん4WD方式は、パートタイム式で副変速機(H/L)付き。
最低地上高も210㎜(XLのみ185㎜)に拡大、ただし対障害角はわずかに下がって前後とも28°に。
LSD搭載のグレードも追加され、デリカ最強オフロードワンボックスに!

残念ながら2代目スターワゴンとの個人的関りは2WDのみ(友人が所有)
タイヤ、車高共にノーマル状態なので、見た目が4WDとはかなり異なります。
カタログでも、他と違って4WDが先に紹介されるなど、ちょっと肩身が狭い2WDでした。

デリカはやっぱり4WD!


最近話題の「デリカミニ」(令和5年~)
オフロードは無理ですが、ラフロードなら安心・快適なドライブを楽しめるそうで。
このデリカミニのオーナーさんは、4WDを選ぶ方のほうが多いそうです。
デリカスターワゴンの“デリカと言えば4WD!”という暗示にかかったままのようです(な訳ないか・・・)

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投稿者: natsukopapa2017

動物と昭和と軽キャン好きのイラストレーターです。 林業(フォレストマネージャー)をしていたためその関係のお仕事が中心です。